[社説]公正なルーマニア大統領選に

日本 ニュース ニュース

[社説]公正なルーマニア大統領選に
日本 最新ニュース,日本 見出し
  • 📰 nikkei_plus1
  • ⏱ Reading Time:
  • 31 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 16%
  • Publisher: 51%

東欧のルーマニアで5月に大統領選の投票をやり直すことになった。2024年11月の大統領選にロシアがSNSを通じて介入した可能性が指摘され、憲法裁判所が無効とする決定を下していた。ルーマニアは政治混乱を避け、公正な選挙を実現してほしい。昨秋の大統領選では無名に近い親ロシア派の極右候補カリン・ジョルジェスク氏が首位に立った。選挙運動で中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を駆使し

東欧のルーマニアで5月に大統領選の投票をやり直すことになった。2024年11月の大統領選にロシアがSNSを通じて介入した可能性が指摘され、憲法裁判所が無効とする決定を下していた。ルーマニアは政治混乱を避け、公正な選挙を実現してほしい。

昨秋の大統領選では無名に近い親ロシア派の極右候補カリン・ジョルジェスク氏が首位に立った。選挙運動で中国発の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」を駆使した。ルーマニアの情報機関は、ロシアが工作し同氏への投票を誘導したと示唆した。 自由で民主的な選挙が国外から脅かされたとすれば、深刻な事態だといわざるをえない。ルーマニア政府は5月4日の大統領選でSNSに新たな規制を導入し、監視を強める。欧州連合(EU)もルーマニア大統領選でのTikTokを巡る疑惑の調査に入った。ルーマニアの大統領は外交や軍事を統括し、その選挙は極右勢力の台頭と機能不全が相次ぐ欧州政治の行方を占う。ジョルジェスク氏も他国の極右のようにEUに懐疑的で、ロシアの侵略を受けるウクライナへの軍事支援に反対している。トランプ米大統領と同様に自国第一を掲げ、ロシアのプーチン大統領を称賛したこともある。

ルーマニアはウクライナと隣り合い、国際的な重要性も高まっている。北大西洋条約機構(NATO)の基地があり、欧州有数の天然ガス産出国でもある。大統領選では混乱の再発を防ぎ、有権者の冷静な投票を期待したい。 SNSは政治と有権者を結ぶ新しい手段として注目されるが、民意を操るような悪用は許されない。SNSの影響力は昨年の米大統領選や日本の選挙でも強まっており、ルーマニアの問題に世界は真剣に向き合う必要がある。

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

nikkei_plus1 /  🏆 81. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

<社説>能登半島地震1年 関連死の抑制が急務だ<社説>能登半島地震1年 関連死の抑制が急務だ<社説>能登半島地震1年 関連死の抑制が急務だ - 琉球新報デジタル
続きを読む »

<社説>宮古島市長に嘉数氏 市民の負託応える市政に<社説>宮古島市長に嘉数氏 市民の負託応える市政に<社説>宮古島市長に嘉数氏 市民の負託応える市政に - 琉球新報デジタル
続きを読む »

[社説]トランプ時代の国際秩序を探れ[社説]トランプ時代の国際秩序を探れ世界で当たり前だった秩序や常識が覆されつつある。そんな戦後80年の節目に4年ぶりに再登板したトランプ米大統領がどう振る舞うかは、中長期的な世界のありようを方向づける。ルールに基づく国際秩序が壊れれば、戦乱と混沌が支配する時代に逆戻りしかねない。国際社会はそれを避けるために、あらゆる手段を用いる必要がある。日本も米国の協力をどう引き出すか知恵を絞り、同志国と手を携えて世界の安定に貢献すべきだ。
続きを読む »

<主張>トランプ氏就任 米国は秩序の守護者たれ 石破氏は訪米急ぎ関係構築を 社説<主張>トランプ氏就任 米国は秩序の守護者たれ 石破氏は訪米急ぎ関係構築を 社説第47代米大統領に共和党のドナルド・トランプ氏が就任した。就任演説で「米国の黄金時代が始まる」と述べ、「米国第一主義」のもと超大国の再構築を宣言した。
続きを読む »

社説:県の戦死者名簿 歴史の検証に不可欠だ社説:県の戦死者名簿 歴史の検証に不可欠だ太平洋戦争で犠牲になった兵士らの情報を記載した戦死者名簿について、県が昨年11月に一般公開を取りやめていたことが本紙の取材で分かった。戦死者を調べるために県に情報公開請求したところ、氏名などが伏せら…
続きを読む »

[社説]トランプ政権の脱炭素無視は言語道断だ[社説]トランプ政権の脱炭素無視は言語道断だトランプ米新大統領が気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」からの離脱を決め、大統領令へ署名した。再生可能エネルギーへの政府支援を大幅に縮小する一方、自国内の化石燃料を「掘って、掘って、掘りまくる」と宣言した。世界では温暖化の影響とみられる異常気象が常態化し、米国内でもハリケーンや竜巻、山火事などの災害が頻発する。中国に次ぐ世界2位の温暖化ガス排出国が脱炭素の流れを無視するのは無責任の極みと断じざ
続きを読む »



Render Time: 2025-03-15 08:42:07