[社説]トランプ時代の国際秩序を探れ

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世界で当たり前だった秩序や常識が覆されつつある。そんな戦後80年の節目に4年ぶりに再登板したトランプ米大統領がどう振る舞うかは、中長期的な世界のありようを方向づける。ルールに基づく国際秩序が壊れれば、戦乱と混沌が支配する時代に逆戻りしかねない。国際社会はそれを避けるために、あらゆる手段を用いる必要がある。日本も米国の協力をどう引き出すか知恵を絞り、同志国と手を携えて世界の安定に貢献すべきだ。

ルールに基づく国際秩序が壊れれば、戦乱と混沌が支配する時代に逆戻りしかねない。国際社会はそれを避けるために、あらゆる手段を用いる必要がある。日本も米国の協力をどう引き出すか知恵を絞り、同志国と手を携えて世界の安定に貢献すべきだ。最たる例が「領土の拡大」だ。メキシコ湾の呼称をアメリカ湾に変更し、パナマ運河の返還をめざすと明言した。同盟国カナダを「51番目の州に」と脅したこともある。相手国の主権をないがしろにし、現状変更を一方的に迫る帝国主義的な発想は中国やロシアと見まがう。民主主義国家のリーダーにそぐわず、極めて問題がある。

気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」や世界保健機関(WHO)から再び離脱すると表明したのは極めて残念だ。米国は世界2位の温暖化ガス排出国で、新型コロナウイルスでは世界最大級の死者を出した。そんな大国が気候変動や公衆衛生といったグローバルな課題で国際協調を放棄するのは、無責任のそしりを免れない。 こんな強権的な政治手法は社会の分断を深めるだけで、米国がかつて体現してきた民主主義の理想とも相いれない。米国の動きと共振し、欧州などで対立をあおるポピュリズム(大衆迎合主義)が広がっている状況も心配だ。

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