敗戦で中国に置き去りにされた母と娘の物語

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敗戦で中国に置き去りにされた母と娘の物語
中国残留婦人残留孤児沖縄

1941年、沖縄から旧満州へ渡った開拓団の人々と、戦後引き揚げを逃れることになった母と娘の物語。共産党政権による弾圧や生活苦に耐えながらも、1972年の日中国交回復と帰国を希望し、長年にわたる苦難の歴史を描きます。

母のせつさんと父、父方の祖母の計3人は恩納村から1941年9月、旧満州へ渡った。沖縄からの見送りでは、道路に大勢の人々が立ち手を振っていた。農林省による分村計画に基づき、県単独の 開拓団 として今帰仁、南風原と連合分村で送り出されたのだった。竹子さんが生まれ、生後40日だった45年7月、父が召集された。まもなく敗戦となり、 開拓団 は村を離れた。近くの村に身を寄せていた45年9月、ソ連軍の引き揚げ命令が出た。「あした帰るよ」。生後数カ月の竹子さんを抱え、せつさんは 開拓団 の人たちにそう告げられたが、すぐに引き揚げできない事情があった。義母は最初にいた村で亡くなり、埋葬していた。埋葬地は1日で行って戻ってくることができない距離にあった。「おばあちゃんの遺骨を残して帰れない。連れて帰らなければ、父の家に何て言うの」。せつさんは竹子さんと2人で現地に残留した。中国では国共内戦が再発。共産党が政権を掌握すると資産家を弾圧し、せつさんの嫁いだ先の財産も没収された。せつさんは夫の暴力や周囲の悪口、生活苦に耐え続けた。1972年、 日中国交回復 で中国残留者の帰国に道が開けた。75年、せつさんは竹子さんと沖縄の地を踏んだ。義母と2人の幼い娘の遺骨の入ったカバンをしっかりと抱いていた。せつさんの元夫の弟も迎えに来てくれていた。竹子さんは父親の姿を投影し、しがみついて泣いた。旧満州(中国東北部)へ 開拓団 など国策として移住し、敗戦の混乱で中国に取り残された人々。厚生労働省は終戦当時13歳未満ぐらいで、身元の分からない人や分からなかった人を「 残留孤児 」とし、おおむね13歳以上で身元が分かっており、中国人の妻になるなどして引き揚げの機会を失った女性を「残留婦人」と区別し、当初は婦人を援護の対象外とした。厚生労働省によると、中国残留邦人の永住帰国者は24年12月末現在、計6725人で、孤児が2557人、残留婦人が4168人。.

母のせつさんと父、父方の祖母の計3人は恩納村から1941年9月、旧満州へ渡った。沖縄からの見送りでは、道路に大勢の人々が立ち手を振っていた。農林省による分村計画に基づき、県単独の開拓団として今帰仁、南風原と連合分村で送り出されたのだった。竹子さんが生まれ、生後40日だった45年7月、父が召集された。まもなく敗戦となり、開拓団は村を離れた。近くの村に身を寄せていた45年9月、ソ連軍の引き揚げ命令が出た。「あした帰るよ」。生後数カ月の竹子さんを抱え、せつさんは開拓団の人たちにそう告げられたが、すぐに引き揚げできない事情があった。義母は最初にいた村で亡くなり、埋葬していた。埋葬地は1日で行って戻ってくることができない距離にあった。「おばあちゃんの遺骨を残して帰れない。連れて帰らなければ、父の家に何て言うの」。せつさんは竹子さんと2人で現地に残留した。中国では国共内戦が再発。共産党が政権を掌握すると資産家を弾圧し、せつさんの嫁いだ先の財産も没収された。せつさんは夫の暴力や周囲の悪口、生活苦に耐え続けた。1972年、日中国交回復で中国残留者の帰国に道が開けた。75年、せつさんは竹子さんと沖縄の地を踏んだ。義母と2人の幼い娘の遺骨の入ったカバンをしっかりと抱いていた。せつさんの元夫の弟も迎えに来てくれていた。竹子さんは父親の姿を投影し、しがみついて泣いた。旧満州(中国東北部)へ開拓団など国策として移住し、敗戦の混乱で中国に取り残された人々。厚生労働省は終戦当時13歳未満ぐらいで、身元の分からない人や分からなかった人を「残留孤児」とし、おおむね13歳以上で身元が分かっており、中国人の妻になるなどして引き揚げの機会を失った女性を「残留婦人」と区別し、当初は婦人を援護の対象外とした。厚生労働省によると、中国残留邦人の永住帰国者は24年12月末現在、計6725人で、孤児が2557人、残留婦人が4168人。

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