“五輪パラ 延期含めた検討”に選手や競技団体は… nhk_news
IOCは22日、電話会議の形式で臨時の理事会を開いて東京大会の開催について話し合い、これまでの議論のステージを一段上げ、大会組織委員会や東京都、日本政府とともに、延期を含めた検討を始め、4週間以内に結論を出すと発表しました。これを受けて、選手や競技団体からは、さまざまな声が上がっています。スポーツクライミングでオリンピック代表に内定している楢崎智亜選手と野口啓代選手は、ともに所属するマネージメント会社を通じ、「8月にオリンピックの競技が行われることを想定し、自分がいまできることに集中しています。大会が延期する可能性もありますが、オリンピックに出たい気持ち、勝ちたい気持ちは全く変わりません。来たるべき日に備えて気持ちを整え、どんな状況でも最高の準備をしていきます」とコメントしています。IPC=国際パラリンピック委員会は、東京パラリンピックの中止や延期について、開催都市契約を結んでいるIOC=国際オリンピック委員会に決定権があるという考えを表明しています。 IOCが大会の延期を含めた具体的な検討を始めることについて、車いすラグビーの競技団体の三阪洋行理事は「世界中でスポーツどころではないという意見もあれば通常どおり開催するという方針も出されていて、どこを目指せばいいのかわからない中で、指針が決まることはいいことだと思う。モチベーションの維持も限界があるし、準備もしたいので、どんな結論であっても早く決断してほしい」と話していました。三阪理事は「命の危険を感じなければいけないとなると、パラリンピックとして成り立たないという思いもあるし、そんな状況で100%集中して競技に臨むのは難しい。新型コロナウイルスが収束してリスクもほとんどないという状態で開催されるのが1番だと思う」と話していました。パラリンピックに4大会連続で出場し、金メダルを含む5つのメダルを獲得している競泳の鈴木孝幸選手は、「ここまで世界的な規模で影響が出るというのは、あまり想像ができず、しょうがないかなという気持ちはある」と理解を示しました。 一方、ことし33歳となった鈴木選手は、「今まで積み上げてきたものもあり、もう1年ないし2年頑張るという気持ちにここからできるかどうかは大きな問題としてあると思う。自分の体力や精神力がもつかということもあると思うので、延期になった場合に、これからどうしていくのか、真剣に考えないといけない」と延期への対応の難しさを話しました。 そのうえで、「やはり自国開催でのパラリンピックになるので、出たいという気持ちはもちろんあるし、出るからにはしっかりといい結果も残したい気持ちだ。延期になってもいいパフォーマンスができるように選手としては準備していきたい」と話していました。パワーリフティングでパラリンピック2大会に出場し、東京大会出場を目指している宇城元選手は、「選手はすべてをかけてこの夏にピークを合わせているので、気持ちの面でも体の面でもことしの開催がいちばんだと思う。ただ、東京大会を開催する上で最も大事なのは、これ以上の感染拡大を防ぐことなので、それを最優先に考えた結論なら受け入れることができる」と述べました。 そして、仮に東京パラリンピックが1年延期された場合の影響について、現在47歳の宇城選手は「けがとの戦いなので、1年後まで体が元気とは限らない。ただ、アスリートは言い訳をしないものなので、ベストを尽くすだけだ」と覚悟を示しました。 一方で2年の延期については「ありえない。限界を超えていくのがスポーツだが、2022年に開催し、2年後の2024年にまた限界を超えることはできないし、やろうとすれば体が悲鳴を上げる」と否定的な考えを示しました。.
IOCは22日、電話会議の形式で臨時の理事会を開いて東京大会の開催について話し合い、これまでの議論のステージを一段上げ、大会組織委員会や東京都、日本政府とともに、延期を含めた検討を始め、4週間以内に結論を出すと発表しました。これを受けて、選手や競技団体からは、さまざまな声が上がっています。スポーツクライミングでオリンピック代表に内定している楢崎智亜選手と野口啓代選手は、ともに所属するマネージメント会社を通じ、「8月にオリンピックの競技が行われることを想定し、自分がいまできることに集中しています。大会が延期する可能性もありますが、オリンピックに出たい気持ち、勝ちたい気持ちは全く変わりません。来たるべき日に備えて気持ちを整え、どんな状況でも最高の準備をしていきます」とコメントしています。IPC=国際パラリンピック委員会は、東京パラリンピックの中止や延期について、開催都市契約を結んでいるIOC=国際オリンピック委員会に決定権があるという考えを表明しています。 IOCが大会の延期を含めた具体的な検討を始めることについて、車いすラグビーの競技団体の三阪洋行理事は「世界中でスポーツどころではないという意見もあれば通常どおり開催するという方針も出されていて、どこを目指せばいいのかわからない中で、指針が決まることはいいことだと思う。モチベーションの維持も限界があるし、準備もしたいので、どんな結論であっても早く決断してほしい」と話していました。三阪理事は「命の危険を感じなければいけないとなると、パラリンピックとして成り立たないという思いもあるし、そんな状況で100%集中して競技に臨むのは難しい。新型コロナウイルスが収束してリスクもほとんどないという状態で開催されるのが1番だと思う」と話していました。パラリンピックに4大会連続で出場し、金メダルを含む5つのメダルを獲得している競泳の鈴木孝幸選手は、「ここまで世界的な規模で影響が出るというのは、あまり想像ができず、しょうがないかなという気持ちはある」と理解を示しました。 一方、ことし33歳となった鈴木選手は、「今まで積み上げてきたものもあり、もう1年ないし2年頑張るという気持ちにここからできるかどうかは大きな問題としてあると思う。自分の体力や精神力がもつかということもあると思うので、延期になった場合に、これからどうしていくのか、真剣に考えないといけない」と延期への対応の難しさを話しました。 そのうえで、「やはり自国開催でのパラリンピックになるので、出たいという気持ちはもちろんあるし、出るからにはしっかりといい結果も残したい気持ちだ。延期になってもいいパフォーマンスができるように選手としては準備していきたい」と話していました。パワーリフティングでパラリンピック2大会に出場し、東京大会出場を目指している宇城元選手は、「選手はすべてをかけてこの夏にピークを合わせているので、気持ちの面でも体の面でもことしの開催がいちばんだと思う。ただ、東京大会を開催する上で最も大事なのは、これ以上の感染拡大を防ぐことなので、それを最優先に考えた結論なら受け入れることができる」と述べました。 そして、仮に東京パラリンピックが1年延期された場合の影響について、現在47歳の宇城選手は「けがとの戦いなので、1年後まで体が元気とは限らない。ただ、アスリートは言い訳をしないものなので、ベストを尽くすだけだ」と覚悟を示しました。 一方で2年の延期については「ありえない。限界を超えていくのがスポーツだが、2022年に開催し、2年後の2024年にまた限界を超えることはできないし、やろうとすれば体が悲鳴を上げる」と否定的な考えを示しました。




