【NQNニューヨーク=稲場三奈】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日ぶり反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の9月物は前日比1.18ドル(1.5%)高の1バレル78.16ドルで取引を終えた。朝発表の米指標が経済減速への過度な不安を薄れさせる内容だった。原油需要が伸び悩むとの懸念が後退し、先物に買いが入った。7月の米小売売上
【NQNニューヨーク=稲場三奈】15日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日ぶり反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の9月物は前日比1.18ドル(1.5%)高の1バレル78.16ドルで取引を終えた。朝発表の米指標が経済減速への過度な不安を薄れさせる内容だった。原油需要が伸び悩むとの懸念が後退し、先物に買いが入った。
7月の米小売売上高は前月比1.0%増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.3%増)を上回った。自動車・同部品を除くと0.4%増と、市場予想(0.1%増)以上だった。週間の米新規失業保険申請件数は22万7000件と、市場予想(23万5000件)を下回った。米個人消費の底堅さが意識されたうえ、労働市場が市場の想定より悪化しているとの警戒が薄れた。米経済がソフトランディング(軟着陸)するとの見方につながり、原油先物相場を支えた。 セントルイス連銀のムサレム総裁は15日のイベントで「制限的な政策の穏やかな調整が適切となる時期が近づいているかもしれない」と話し、利下げに前向きな姿勢を示した。米連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを始めるとの観測を支えたのも原油先物の買いにつながった。
中東情勢の悪化が原油供給に影響するとの見方も根強い。パレスチナ自治区ガザの保健省は15日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘によるパレスチナ人の死者が4万人を超えたと発表した。同日にはカタールの首都ドーハでイスラエルとハマスの停戦協議が再開したが、ハマスは協議に直接参加しない立場を示唆している。ロシアの原油輸出を巡る懸念もある。ウクライナが6日に始めた越境攻撃を受け、ロシアは15日、国境警備を強化し追加部隊を派遣すると発表した。 ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比12.7ドル(0.5%)高の1トロイオンス2492.4ドルで取引を終えた。米利下げ観測を背景に、先物に買いが入った。地政学リスクへの警戒も引き続き買いにつながった。一方、朝発表の米経済指標を受け米長期金利が上昇し、金利の付かない資産である金の先物の上値を抑えた面もあった。
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