【NQNニューヨーク=戸部実華】24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は反発した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の8月物は前週末比0.90ドル（1.1%）高の1バレル81.63ドルで取引を終えた。中東情勢を巡る地政学リスクが高まり、原油供給に悪影響が出る可能性を意識した買いが優勢だった。需要の拡大観測も相場を支えた。イスラエル軍は前週
【NQNニューヨーク=戸部実華】24日のニューヨーク・マーカンタイル取引所（NYMEX）で原油先物相場は反発した。WTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の8月物は前週末比0.90ドル（1.1%）高の1バレル81.63ドルで取引を終えた。中東情勢を巡る地政学リスクが高まり、原油供給に悪影響が出る可能性を意識した買いが優勢だった。需要の拡大観測も相場を支えた。
イスラエル軍は前週、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラに対する軍事作戦計画を承認。米軍のブラウン統合参謀本部議長は23日、レバノンへの攻撃はイランやその代理勢力を巻き込む広範な紛争のリスクを高めるとの考えを示したと伝わった。市場では「足元は供給への影響はみられないが、状況次第では価格を押し上げるリスクになる」（スナッパー・クリーク・エナジーのカイル・クーパー氏）との見方があった。 一方、米国では夏のドライブシーズンでガソリン消費が増えるとの見方が広がっている。世界の原油需要は想定より強いとの観測もあり、需給の引き締まりを見込んだ買いも入った。外国為替市場ではドルがユーロなど主要通貨に対して売られ、ドル建てで取引される原油先物の割高感が薄れたことも相場上昇を支えた。
ニューヨーク金先物相場は反発した。ニューヨーク商品取引所（COMEX）で取引の中心である8月物は前週末比13.2ドル（0.6%）高の1トロイオンス2344.4ドルで取引を終えた。ドル安を受け、ドルの代替投資先とされる金先物への買いにつながった。
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