【NQNニューヨーク=戸部実華】6日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の7月物は前日比1.48ドル(2.0%)高の1バレル75.55ドルで取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)による年内の利下げ転換を見込み、原油需要が底堅さを保つとの見方が広がった。需給緩和の観測が後退し、買いが優勢となった。
朝方発表の週間の米新規失業保険申請件数は前週から増え、市場予想を上回った。今週は労働需給の緩和を示す指標の発表が相次ぎ、FRBが利下げしやすくなるとの見方につながった。前日のカナダ銀行(中央銀行)に続き、6日は欧州中央銀行(ECB)が利下げを決めた。主要中銀の動きは「FRBの利下げ確率を高める」(プライス・フューチャーズ・グループのフィル・フリン氏)との声も聞かれた。
石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は2日、一部の産油国による自主減産を10月から徐々に縮小すると決めた。この決定を巡り、サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は6日、市場が弱含みを示せば「OPECプラスは段階的縮小の一時停止または撤回もできる」との考えを示したと伝わった。需給が緩むとの懸念が和らぎ、週前半までに売られすぎたとの見方から買いが入りやすくなった。 ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である8月物は前日比15.4ドル(0.6%)高の1トロイオンス2390.9ドルで取引を終えた。FRBは9月にも利下げに転じるとの観測が広がり、金利のつかない資産である金先物に買いが入った。7日には5月の米雇用統計の発表を控え、様子見ムードも強かった。
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