【NQNニューヨーク=横内理恵】23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比1円65銭円安・ドル高の1ドル=152円70〜80銭で取引を終えた。米連邦準備理事会（FRB）の利下げが緩やかになるとの見方から米長期金利の上昇が続き、円売り・ドル買いを誘った。一時は153円19銭と7月末以来の円安・ドル高水準を付けた。米10年債利回りは一時4.26%と7月下旬以来、約3カ月ぶりの水
【NQNニューヨーク=横内理恵】23日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比1円65銭円安・ドル高の1ドル=152円70〜80銭で取引を終えた。米連邦準備理事会（FRB）の利下げが緩やかになるとの見方から米長期金利の上昇が続き、円売り・ドル買いを誘った。一時は153円19銭と7月末以来の円安・ドル高水準を付けた。11月5日投開票の米大統領選挙で共和党候補のトランプ前大統領が勝利した場合にインフレ圧力が高まる可能性が意識されている。どちらの候補者が選ばれても政府支出が増え、米財政赤字は拡大するとの見方がある。米長期金利が高止まりするとの観測が円の重荷となった。
の植田和男総裁が米東部時間23日午後の国際通貨基金（IMF）主催のイベントで「適切な利上げ幅を決めるのは非常に難しい」などと述べた。インフレ見通しは変化しているものの、非常にゆっくりだとも指摘した。市場では「特に（金融政策の正常化に積極的な）タカ派よりでも（利上げに慎重な）ハト派よりでもなかった」（フォレックス・ライブのアダム・バトン氏）との声があった。円は対ユーロで3日続落し、前日比1円55銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=164円65〜75銭で取引を終えた。一時は165円00銭と7月末以来の円安・ユーロ高水準を付けた。対ドルで円が下げ、対ユーロでも円が売られた。 ユーロは対ドルで3日続落し、前日比0.0020ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0775〜85ドルで取引を終えた。一時は1.0762ドルと7月上旬以来のユーロ安・ドル高水準を付けた。米利下げペースが緩やかになるとの見方などを背景とした米長期金利の上昇がユーロ売り・ドル買いを誘った。
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