【NQNニューヨーク=矢内純一】7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前週末比45銭円高・ドル安の1ドル=148円15〜25銭で取引を終えた。日銀の早期の追加利上げ観測の後退などを背景に円安・ドル高が進んだ後で、持ち高調整や利益確定目的の円買い・ドル売りが優勢だった。日本時間7日早朝には149円10銭近辺と8月中旬以来の円安・ドル高水準を付けていた。日本の石破茂首相が
の早期の追加利上げ観測の後退などを背景に円安・ドル高が進んだ後で、持ち高調整や利益確定目的の円買い・ドル売りが優勢だった。日本時間7日早朝には149円10銭近辺と8月中旬以来の円安・ドル高水準を付けていた。
日本の石破茂首相が日銀の追加利上げに慎重な発言をしたことに加え、米国の大幅利下げ観測の後退で円相場は前週に6円あまり下落した。7日のニューヨーク市場では取引の材料となる経済指標の発表がなかったこともあり、これまで積み上げた円売りの持ち高を手じまう動きが出た。 日本の財務省の三村淳財務官が7日に「投機的な動きも含めて、為替市場の動向は緊張感を持って注視する」と述べたと伝わったことも円相場の支えとなった。一方で、米債券市場では長期金利がおよそ2カ月ぶりに4%台まで上昇した。円売り・ドル買いが出て、円相場の上値は重かった。 週内には9月の米消費者物価指数（CPI）と米卸売物価指数（PPI）の発表がある。市場では、「米国のインフレ圧力の根強さを示す結果となれば円相場は節目の150円台まで下落しそうだ」（邦銀の為替ディーラー）との見方があった。円は対ユーロでも4営業日ぶりに反発し、前週末比55銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=162円60〜70銭で取引を終えた。対ドルでの円買いが対ユーロに及んだ。
ユーロは対ドルで横ばいだった。前週末と同じ1ユーロ=1.0970〜80ドルで取引を終えた。前週にユーロは対ドルで8月中旬以来のユーロ安・ドル高水準を付けた後で持ち高調整のユーロ買い・ドル売りが入った。半面、米長期金利の上昇を背景にユーロ売り・ドル買いも出た。
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