欧州中央銀行（ＥＣＢ）政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、ＥＣＢが今月の次回会合で「恐らく」利下げを実施すると述べた。
７日付のイタリア紙レプブリカとのインタビューで、インフレ率は９月にＥＣＢ目標の２％を下回ったが、コアインフレ率は2025年に徐々に同水準に近づくはずだと指摘。25年のインフレ率に対する市場期待は1.8％を下回っており、これはＥＣＢの予測よりもさらに低いとした。
ビルロワドガロー氏は「これは全て、リスクバランスが変化していることを意味する」とし、「過去２年間、われわれの主なリスクは２％目標をオーバーシュートするということだったが、今われわれは低成長と過度に長期にわたる景気抑制的な金融政策により、目標をアンダーシュートするという反対側のリスクにも注意を払わなければならない」とした。 また、９月12日に行われた前回の会合で「10月まであらゆる選択肢を維持するよう、私は強く主張したが、それは正しいことだった」と言及。「きょう考えを変えて、会合ごとの現実的なアプローチを放棄するつもりはない」とした。...
また、中東情勢の緊迫化により原油価格が急騰した場合のインフレリスクについて、「われわれはこの非常に不安定な状況を注意深く監視する必要があるが、それが一時的なものでコアインフレに波及しない限り、原油価格の上昇は必ずしも金融政策を変えるものではない」とした。
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