オーストラリア準備銀行（中央銀行）は６日の政策決定会合で、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を12年ぶりの高水準である4.35％に据え置くと決定した。
豪中銀は声明で、「インフレ率が持続的に目標レンジに近づいていると政策委員会が確信を得るまで、政策は十分に景気抑制的でなければならない」と説明。中銀が同時に公表した最新予測では、インフレと経済成長の見通しが引き上げられた。
ブロック総裁は６日の記者会見で、インフレ率の目標回帰に時間が長くかかり過ぎるリスクに言及する一方、今後６カ月について利下げはアジェンダ（検討対象）にはなく、必要に応じて中銀は引き締めに動く用意があると発言した。数カ月以内の利下げ観測を中銀総裁が押し返したことで、豪ドルの対米ドル相場は一時0.5％上昇し、オーストラリアの株価指標Ｓ＆Ｐ／ＡＳＸ200指数は上げ幅を縮小した。 豪統計局が７月31日発表したデータによると、豪中銀が注目する４－６月（第２四半期）のコアインフレ率指標、消費者物価指数（ＣＰＩ）トリム平均は前年同期比3.9％上昇と、前四半期（４％上昇）を下回る伸びにとどまった。他の主要中銀が利下げを決定するか、その意向を示唆する状況で、短期金融市場で豪中銀の年内利下げを織り込む動きが強まっていた。
ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのＡＰＡＣのマクロ戦略責任者ドワイフォー・エバンス氏は「おおむねタカ派的な据え置きだ。金利正常化という点で、豪中銀はＧ10の出遅れ組とわれわれは引き続き考えている」と指摘した。経済活動の勢いは弱くなっているインフレ目標達成に必要なことを行う利下げは目先のアジェンダにはない政策金利の水準はＣＰＩと雇用のバランスという意味で適切
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