2023年度、出力制限量が全国で計約19.2億キロワット時に達したことが明らかになった。約45万世帯分の年間消費電力量に匹敵する電力が、無駄になったことになる。そこに家庭用蓄電池を挟んで、電気料金の安いタイミングで充電し、高いタイミングで放電できないか、という実証実験がスタートする。
とはいえ、電気が安い時間帯は真っ昼間であり、その時家にいればどうにかできるが、普通は会社に行ったりして留守のことも多いだろう。安いからいっぱい使えといわれても、人が太陽光発電の都合に合わせてリアルタイムに対応するには限度がある。
じゃあそこに家庭用蓄電池を挟んで、電気料金の安いタイミングで充電し、高いタイミングで放電するようにプログラムを入れたらいいんじゃないか、という話になる。実際そういうことができるのか、実証実験がスタートする。 11月1日、電力小売事業の「Looop」、クラウド上で電力量印変動を監視してバッテリーの充放電を制御する「Yanekara」、ポータブルバッテリー大手の「ECOFLOW」の3社が共同で、限定100セットを市販し、最大1年間の実証実験を行うことが発表された。仕組みとしてはこうだ。Yanekaraが開発するクラウドサービス「YanePort」が、日本卸売電力取引所(JEPX)のデータを参照する。独自アルゴリズムにより、電力が「安い」と判断されれば、契約済みのECOFLOW「DELTA 2」に対して充電するようコマンドを投げる。「普通」の場合はパススルーで電気を右から左へ流し、「高い」場合は系統電力からの給電をカットしてバッテリー出力に切り替える。電力契約は「Looopでんき」が担当する。これにより、年間数千円の電気代節約が期待できるという。
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