3日午前の東京外国為替市場で、円相場が大きく下落した。12時時点は1ドル=146円79〜81銭と前日17時時点と比べて2円74銭の円安・ドル高だった。10時すぎには一時147円25銭近辺と、8月20日以来およそ1カ月半ぶりの安値をつけた。石破茂首相の発言を受けて日銀の早期利上げ観測が後退し、ドルやユーロなど幅広い通貨に対して円売りが膨らんだ。2日夕に日銀の植田和男総裁と就任後に初めて面会した
2日夕に日銀の植田和男総裁と就任後に初めて面会した石破首相は「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」などと語った。具体的な要請はしてないというが、植田総裁も政策判断を巡り「見極めるための時間は十分にある」などと説明しており、早期の追加利上げが難しくなったとの見方が円売り・ドル買いを促した。
米景気の底堅さが意識されたのも円売り・ドル買いにつながった。2日発表された9月のADP全米雇用リポートでは非農業部門の雇用者数の増加幅が市場予想を上回った。景気不安が和らいだとして2日に米長期金利が上昇し、日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが出た。東京市場では10時前の中値決済に向けて輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買い観測が浮上したのも相場を下押しした。 売りが一巡すると円相場は下げ渋る場面もあった。約1カ月半ぶりに円相場が147円台に下落したとあって、年末を見据えて国内輸出企業が将来の特定日に受け渡す「フォワード取引」などを通じて円買い・ドル売りを増やしたとの見方が広がった。7月の追加利上げに反対していた日銀の野口旭審議委員が3日午前に長崎県で開いた金融経済懇談会で挨拶し、さらなる利上げを容認していると受け止められたのも円の支えとなった。ユーロは対ドルで下落した。12時時点は1ユーロ=1.1035〜36ドルと同0.0031ドルのユーロ安・ドル高だった。
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