先の大戦末期に特攻兵器「桜花(おうか)」が出撃した宇佐海軍航空隊の歴史を伝えるミュージアムの建設が大分県宇佐市で計画されている。令和9年4月の開館を目指してい…
先の大戦末期に特攻兵器「桜花(おうか)」が出撃した宇佐海軍航空隊の歴史を伝えるミュージアムの建設が大分県宇佐市で計画されている。令和9年4月の開館を目指している。戦闘機を格納した掩体壕(えんたいごう)など戦争遺構の見学と一体で学ぶフィールドミュージアムとする構想で、桜花や零戦二一型(ゼロ戦)の実物大模型のほか、国内で初めて九七式艦上攻撃機の実物展示が行われる予定。戦後80年が迫り、記憶の継承が課題とされるなかでの新たなミュージアム誕生に注目が集まりそうだ。宇佐市は大分県北部、国東半島の付け根に位置し、のどかな田園風景が広がる。宇佐海軍航空隊は昭和14年10月1日、艦上攻撃機、艦上爆撃機の搭乗員を養成する練習航空隊として開隊した。 数々の歴史の舞台となっており、16年12月8日のハワイ真珠湾攻撃では、教官を務めた高橋赫一(かくいち)少佐が空母「翔鶴(しょうかく)」の飛行隊長を務め、最初の爆弾を投じたエピソードが伝えられている。また、戦争末期には神風特別攻撃隊の基地となり、154人の飛行兵が特攻で亡くなった。一式陸上攻撃機に装着された特攻兵器「桜花」も出撃した。市は当初、平和ミュージアム(仮称)の平成32年度開館を目指し準備していた。30年に入札を実施したが不調に終わった。東京五輪の建設費の高騰が影響したという。その後も新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、着工は先送りされてきた。市はミュージアム建設にさきがけ、戦後50年を契機に飛行場跡周辺の遺構を購入、史跡に指定、整備、公開してきた。文化財指定の戦争遺構としては沖縄県南風原(はえばる)町の陸軍病院壕跡に次いで2番目で広島の原爆ドームより早いという。戦後、滑走路のコンクリートがはがされ、飛行場跡は水田や住居となった。約100カ所あった爆弾跡は埋め戻されて、今は「爆弾池」だけが残る。城井一号掩体壕。軍用機を空襲から守るための施設。内部では零戦のエンジンを展示している=大分県宇佐市.
先の大戦末期に特攻兵器「桜花(おうか)」が出撃した宇佐海軍航空隊の歴史を伝えるミュージアムの建設が大分県宇佐市で計画されている。令和9年4月の開館を目指している。戦闘機を格納した掩体壕(えんたいごう)など戦争遺構の見学と一体で学ぶフィールドミュージアムとする構想で、桜花や零戦二一型(ゼロ戦)の実物大模型のほか、国内で初めて九七式艦上攻撃機の実物展示が行われる予定。戦後80年が迫り、記憶の継承が課題とされるなかでの新たなミュージアム誕生に注目が集まりそうだ。宇佐市は大分県北部、国東半島の付け根に位置し、のどかな田園風景が広がる。宇佐海軍航空隊は昭和14年10月1日、艦上攻撃機、艦上爆撃機の搭乗員を養成する練習航空隊として開隊した。 数々の歴史の舞台となっており、16年12月8日のハワイ真珠湾攻撃では、教官を務めた高橋赫一(かくいち)少佐が空母「翔鶴(しょうかく)」の飛行隊長を務め、最初の爆弾を投じたエピソードが伝えられている。また、戦争末期には神風特別攻撃隊の基地となり、154人の飛行兵が特攻で亡くなった。一式陸上攻撃機に装着された特攻兵器「桜花」も出撃した。市は当初、平和ミュージアム(仮称)の平成32年度開館を目指し準備していた。30年に入札を実施したが不調に終わった。東京五輪の建設費の高騰が影響したという。その後も新型コロナウイルスの感染拡大も重なり、着工は先送りされてきた。市はミュージアム建設にさきがけ、戦後50年を契機に飛行場跡周辺の遺構を購入、史跡に指定、整備、公開してきた。文化財指定の戦争遺構としては沖縄県南風原(はえばる)町の陸軍病院壕跡に次いで2番目で広島の原爆ドームより早いという。戦後、滑走路のコンクリートがはがされ、飛行場跡は水田や住居となった。約100カ所あった爆弾跡は埋め戻されて、今は「爆弾池」だけが残る。城井一号掩体壕。軍用機を空襲から守るための施設。内部では零戦のエンジンを展示している=大分県宇佐市
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