ロシア、24年GDP4.1%増 軍需けん引も強まる減速懸念

日本 ニュース ニュース

ロシア、24年GDP4.1%増 軍需けん引も強まる減速懸念
日本 最新ニュース,日本 見出し
  • 📰 nikkei_plus1
  • ⏱ Reading Time:
  • 43 sec. here
  • 2 min. at publisher
  • 📊 Quality Score:
  • News: 20%
  • Publisher: 51%

ロシア連邦統計局が7日発表した2024年の実質国内総生産(GDP、速報値)は23年に比べて4.1%増加した。ウクライナ侵略に伴う軍需などがけん引し、2年連続のプラスとなった。侵略の長期化を背景にインフレが続くことに加え経済制裁も強まり、25年は成長鈍化が見込まれている。経済発展省によると製造業が8.5%増となった。軍需関連とみられる化学や機械、冶金などが伸びた。非製造業では小売なども伸びが続い

ロシア連邦統計局が7日発表した2024年の実質国内総生産(GDP、速報値)は23年に比べて4.1%増加した。ウクライナ侵略に伴う軍需などがけん引し、2年連続のプラスとなった。侵略の長期化を背景にインフレが続くことに加え経済制裁も強まり、25年は成長鈍化が見込まれている。ロシアのウクライナ侵略は2月24日で開始から丸3年となる。軍需産業では兵器や弾薬を増産する動きが加速し戦時経済をけん引している。ベロウソフ国防相は12月に開いた国防省の会合で「24年は戦車の供給が22年比で7倍に増加し、無人機(ドローン)は20倍以上に増えた」と訴えた。

ロシアはウクライナ東部ドネツク州で犠牲をいとわず攻勢をかけており、死傷者数の拡大が続いている。メドベージェフ安全保障会議副議長は1月24日、24年に約45万人が志願兵として契約したと明らかにした。25年も同水準の契約を維持する考えを示した。 不足する兵士確保に向けて、志願兵の契約一時金を大幅に増やす動きが各地で相次いでいる。人手不足は製造業以外にも広がり、人件費の増加が小売など内需を支えている面もある。プーチン大統領は1月22日に開いた政府会合で、24年は主要なマクロ指標がプラスに推移したと述べ「経済は良好だ」と訴えた。戦時経済下で高まる過熱感が重荷となる。インフレ率は24年12月に9.5%で上昇基調が続き、ロシア中銀が目標とする4.0%を大きく上回る。中銀はインフレ抑制のため、政策金利を段階的に引き上げて同年10月には年21%とした。中銀は前回24年12月の金融政策決定会合では大方の予想に反して政策金利を据え置いた。ナビウリナ総裁は会合後に「我々は状況判断と予測に基づき判断する」と独立性を主張したが、中銀への批判が影響したとの懸念はくすぶる。

欧米諸国による経済制裁も打撃となりそうだ。米国のバイデン前政権は1月、ロシア石油大手のガスプロムネフチとスルグトネフテガスを制裁対象に加えたと発表した。米政府は制裁逃れに使われていた「影の船団」と呼ばれるタンカー180隻超なども新たに指定した。 ロシアは対ロ制裁に加わらない中国やインドへの原油輸出を続けており、欧米の制裁は一定の効果をあげているとみられる。ロイター通信によると、中国・山東省の港では米国の禁輸措置を受けたタンカーの寄港を禁止した。ドイツ国際安全保障研究所の試算では、今回の追加制裁によってロシアは原油輸出による歳入全体の1〜2割を失う可能性がある。GDPのおよそ1%にあたる規模だ。トランプ氏はロシアが停戦交渉に応じない場合は追加制裁を辞さない考えを示しており、今後の協議が焦点になる。

このニュースをすぐに読めるように要約しました。ニュースに興味がある場合は、ここで全文を読むことができます。 続きを読む:

nikkei_plus1 /  🏆 81. in JP

日本 最新ニュース, 日本 見出し

Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。

第3四半期のIIJmioは純減、勝社長「競争環境が厳しい」 3月の「ギガプラン」改定で反転攻勢へ第3四半期のIIJmioは純減、勝社長「競争環境が厳しい」 3月の「ギガプラン」改定で反転攻勢へIIJ(インターネットイニシアティブ)が2月7日、2024年度第3四半期の決算を発表した。売り上げは2293.1億円で前年同期比14%増、営業利益は207.1億円で前年同期比4.8%増の増収増益となった。IIJmioは第2四半期から純減となったが、プラン改定で巻き返しを図る。
続きを読む »

日本で働く外国人数、2024年10月時点で230万人日本で働く外国人数、2024年10月時点で230万人厚生労働省は31日、日本で働く外国人が2024年10月時点で230万人となり、前年に比べて12.4%増えたと発表しました。増加幅は25万人で集計開始の08年以降で最大となりました。人手不足を背景に企業が採用を強化した結果です。外国人は就業者全体の3.4%を占める。伸び率を産業別に見ると、最も高かったのが医療・福祉で28.1%増。次いで建設業が22.7%増、宿泊・飲食サービス業が16.9%増だった。人数で見ると製造業が59万人で最大だった。サービス業(35万人)、卸売・小売業(29万人)が続く。
続きを読む »

UGGの売上高が16.1%増、The Rowはヴェルテメール兄弟とベッテンコート・マイヤーズから投資UGGの売上高が16.1%増、The Rowはヴェルテメール兄弟とベッテンコート・マイヤーズから投資UGGを所有するデッカーズは2024年の売上高が16.1%増の約22億ドルになったと発表。一方、The Rowはシャネルのオーナーであるヴェルテメール兄弟とロレアルの相続人で億万長者であるフランソワーズ・ベッテンコート・マイヤーズから投資を受けた。
続きを読む »

24年の消費支出1.1%減、2年連続マイナス 12月2.7%増24年の消費支出1.1%減、2年連続マイナス 12月2.7%増総務省が7日発表した2024年の家計調査によると、2人以上世帯の消費支出は月平均で30万243円と物価変動の影響を除いた実質で前年比1.1%減少した。食料品などの物価上昇が消費の重荷となった。認証不正問題による出荷停止の影響で自動車購入が減り、2年連続で減少した。支出の内訳に占める比率が高い食料が0.4%減と5年連続で減少した。天候不良の影響で値上がりした野菜や果物の購入が減った。2人以上世帯
続きを読む »

中国旅行、韓国人観光客で沸き立つ中国旅行、韓国人観光客で沸き立つ中国は2024年11月から韓国人に対する短期滞在ビザの免除政策を開始し、韓国人観光客が中国を訪れることが増加。中国旅行関連サイトによると、24年通年の韓国人の中国入国者数は前年比157%増、中国旅行予約件数は同145%増。韓国・大韓航空では、ビザ免除措置が始まってから中国便の旅客輸送量が前年同期より40%以上増加したと発表している。
続きを読む »

容量市場メインオークション結果が発表容量市場メインオークション結果が発表2024年度容量市場メインオークション(対象実需給年度:2028年度)の約定総容量は約1億6,621万kW(前年比1%減)、経過措置を踏まえた約定総額は約1兆8,506億円(前年比41%増)の過去最高金額となった。また経過措置考慮後の総平均単価は約11,134円/kW(前年比42%増)の過去最高単価であり、いずれも経過措置縮小の影響が表れている。
続きを読む »



Render Time: 2025-04-23 17:17:03