中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。
借りた順番は、最初に「ロードスターS Vセレクション」というモデル。次いで2リットルエンジンを搭載する「RF」、そして最後は素のロードスターである。最初のVセレクションと最後の巣のロードスターはMT車。そしてRFはATをお借りした。
冒頭から結論じみたことを言ってしまうと、高速ワインディングを楽しむなら、それぞれに特徴があるし、乗り味にも比較的顕著な差を感じることができたのだが、いざ日常的に一般道を交通の流れに従って走行するようなケースでは正直なところ、違いはほぼない。楽をしたければATのRFが一番である。最初のS Vセレクションと素のロードスターの差は、ディファレンシャルにLSDを装備するか否かという差がある(機構的に)。これは箱根の山中を駆け巡ってみると顕著に差があって、端的な言葉を使うとLSD付きは現代車のコーナリングで、路面をグリップする能力が高く、コーナーでの安定感を感じる走りができる。 どちらも足のセッティングは全く同じだそうだが、スタビライザーの有無で、コーナリング中にアクセルを踏み込んで加速に移ると、ロールとリアの沈む込みを伴うのがオープンデフの走りで、この辺りがロータス・エランに似ていると感じた部分。LSDとスタビライザーの入ったS Vセレクションだと、俗っぽい言い方をすればビシッと決まると言えばわかり易いか。
そして毎度のお話で耳タコかもしれないが、グローブボックスを含むいわゆる物入の類はほぼ無い。そもそも、カップホルダーだって、かなりアクロバティックな動作でしか使うことができない。それを考慮してか、ソロドライブの場合は助手席側のカップホルダーを取り外してセンターコンソール横に取り付けることができるようになっている。二つのカップホルダーが当たり前と思っていたが、実は素のロードスターには一つしか標準装備されない。勿論リアには結構物が入るトランクが装備されるので、そちらにどうぞということなのだが、走っている途中で鞄に入れたものを取り出したいという場合は、一度止めないとダメ。その点、NBまでのロードスターはシート背後に若干のスペースがあって、特にトップをかけてしまえば結構な荷物でもそこに置けたが、NCからは隔壁が付いてそれはダメ。さらにNDになると完全にスペースがなくなってしまった。ひたすらに走りを追求する分にはそれはそれで正しい方向性だと思う。かつて我々ジャーナリストの大先輩たる小林彰太郎氏が、MGというクルマに対し「心情的スポーツカー」という名文句で表現をしたことがあるが、そろそろロードスター
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