NDというコードネームを持つマツダ『ロードスター』が誕生して既に9年目のモデルイヤーを迎えた。驚いたことに2018年以降毎年商品改良がなされている。そして昨2023年には「大幅」と名の付く商品改良がおこなわれ今に至っている。
その大幅と名の付く商品改良を受けても、外観からそれを察知することなどほとんど不可能と思えるような改良なわけで、それでも敢えて「大幅」と謳うには訳があった。
また、ベースグレードの「S」を除いてアシンメトリックLSDという、加速時と減速時で異なる作動制限を加えるシステムの装備がなされた他、パワーステアリングのモーターアシスト制御ロジックを変更して自然ですっきりとしたフィードバック感を実現したとある。エンジンも国内ハイオクガソリンに合わせた専用セッティングを施すことで出力が3kw向上しているそうだ。 このベースグレードのSの場合、オープンデフが装備されてリアのスタビライザーも省かれているから、簡単に言ってしまうとリアがより柔らかい動きに終始する。何故こいつが好みだったかというと、旧車のオープン2シーターに相通じるしなやかで快適な足の動きがあったから。前回はそれが古さを感じさせていたからスタビ付きが良かったのだと思うが、スタビを入れてアシンメトリックLSDを装備すれば、リアがきちっと決まって限界性能が高くなるし、高い速度域での操安性が良くなるのは解っていても、それを重々承知で敢えてSグレードを好むのは、一つは歳のせい。公道でのワインディングを気持ちよく走ろうと思うとこのグレードの方が乗り心地が良く、よりひらひら感の演出が強調されるからである。それに速く走ろうとも思わない。だから、ドライバーの性格、年齢によってチョイスは明確に異なることになると思う。
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