ネットで知り合った相手と長期間かけて仲を深め、最終的にお金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」の一種として、相手を投資に誘って巨額のお金を引き出す「豚殺し」と呼ばれる手法が、東南アジアを中心に産業と呼べる規模にまで巨大化しており、身柄を拘束された状態の人々が詐欺を行うことを余儀なくされていることが報告されています。
「豚殺し」被害者の支援・組織化・代弁を行う非営利組織・Global Anti-Scam Organizationの創設者であるジェスさんも、「豚殺し」犠牲者の1人。シンガポール出身の30代女性であるジェスさんは出会い系アプリ「Tinder」でマッチングした男によって「豚殺し」の被害に遭い、1万6000ドルを失いました。 しかし、「私は好奇心旺盛で、誰が私を詐欺にかけたのかを知りたいのです。私が欲しいものを手に入れるまで、答えを得るまで、食い下がります」というジェスさんは、詐欺師と連絡を取って、より率直な関係を築き、「豚殺し」の仕組みを学んでいきました。GASOには、同じように「答えを求める」ボランティアが80名集まり、「豚殺し」に立ち向かっているとのこと。 テネシー州出身のブライアンさんはLinkedInを経由したビジネス話で19万ドルを失ってGASOに参加した人物。GASOのボランティアは6割が女性で、ほとんどが大卒という「豚殺し」被害者のプロファイルに合致する構成ですが、ブライアンさんはビジネス修士号を2つ持ち、複数の企業を経営していて、プロファイルとは合いません。しかし、その能力を「豚殺し」解決に向けることで、暗号ウォレットのアドレス追跡から、カンボジアの大手マネーロンダラーを突き止めました。さらに、被害者役、詐欺師役の両方を装ったり、逃げようとする詐欺師を「転向」させたりして、情報を聞き出しているそうです。 こうしてブライアンさんが接触した「豚殺し」組織の一員は、「逃げるのを手伝ってくれませんか、バレたら殺されてしまう」と言いつつ、アジトの写真や映像を送ってくれるので、GASOは内部情報を大使館や地元警察と共有し、人身売買された被害者の救出を支援しているとのこと。人身売買・強制労働被害者のために活動しているNGOの情報によると、カンボジアの「詐欺センター」には推計で数万人がいるとのこと。この詐欺センターからは2022年の数カ月だけでタイ人800人が救出されていて、なおも1000人が拘束されていることがタイ警察から発表されています。さらに、ベトナム人労働者からは、300人の同胞が高層のオフィスビルに拘束されているという証言が出ています。 マレーシア出身のブライス・タン氏は、カンボジア訪問時に求人サイトの審査に通っていた月給1万2000リンギットという仕事に応募したところ、「ビクトリー・パラダイス・リゾート・アンド・カジノ」というリゾートに連れて行かれてパスポートを没収され、求人内容とはまったく異なる「ネット上で見知らぬ人と親密になる仕事」をすることになったそうです。タン氏はなんとか3週間で施設を脱出できたそうですが、7000人ほどが「働いていた」と証言しました。この記事のタイトルとURLをコピーする.
「豚殺し」被害者の支援・組織化・代弁を行う非営利組織・Global Anti-Scam Organizationの創設者であるジェスさんも、「豚殺し」犠牲者の1人。シンガポール出身の30代女性であるジェスさんは出会い系アプリ「Tinder」でマッチングした男によって「豚殺し」の被害に遭い、1万6000ドルを失いました。 しかし、「私は好奇心旺盛で、誰が私を詐欺にかけたのかを知りたいのです。私が欲しいものを手に入れるまで、答えを得るまで、食い下がります」というジェスさんは、詐欺師と連絡を取って、より率直な関係を築き、「豚殺し」の仕組みを学んでいきました。GASOには、同じように「答えを求める」ボランティアが80名集まり、「豚殺し」に立ち向かっているとのこと。 テネシー州出身のブライアンさんはLinkedInを経由したビジネス話で19万ドルを失ってGASOに参加した人物。GASOのボランティアは6割が女性で、ほとんどが大卒という「豚殺し」被害者のプロファイルに合致する構成ですが、ブライアンさんはビジネス修士号を2つ持ち、複数の企業を経営していて、プロファイルとは合いません。しかし、その能力を「豚殺し」解決に向けることで、暗号ウォレットのアドレス追跡から、カンボジアの大手マネーロンダラーを突き止めました。さらに、被害者役、詐欺師役の両方を装ったり、逃げようとする詐欺師を「転向」させたりして、情報を聞き出しているそうです。 こうしてブライアンさんが接触した「豚殺し」組織の一員は、「逃げるのを手伝ってくれませんか、バレたら殺されてしまう」と言いつつ、アジトの写真や映像を送ってくれるので、GASOは内部情報を大使館や地元警察と共有し、人身売買された被害者の救出を支援しているとのこと。人身売買・強制労働被害者のために活動しているNGOの情報によると、カンボジアの「詐欺センター」には推計で数万人がいるとのこと。この詐欺センターからは2022年の数カ月だけでタイ人800人が救出されていて、なおも1000人が拘束されていることがタイ警察から発表されています。さらに、ベトナム人労働者からは、300人の同胞が高層のオフィスビルに拘束されているという証言が出ています。 マレーシア出身のブライス・タン氏は、カンボジア訪問時に求人サイトの審査に通っていた月給1万2000リンギットという仕事に応募したところ、「ビクトリー・パラダイス・リゾート・アンド・カジノ」というリゾートに連れて行かれてパスポートを没収され、求人内容とはまったく異なる「ネット上で見知らぬ人と親密になる仕事」をすることになったそうです。タン氏はなんとか3週間で施設を脱出できたそうですが、7000人ほどが「働いていた」と証言しました。この記事のタイトルとURLをコピーする




