TDKはCEATEC2024で、同社のスピントロニクス技術を用いた「スピンメモリスタ」がニューロモルフィックデバイスの基本素子として機能する実証を発表。フランスの原子力・代替エネルギー庁CEAとの共同研究で、スピンメモリスタを搭載したAI回路を開発し音声分離デモンストレーションを実施。東北大学と連携し、実用化に向けた開発を進める。
左から、 TDK 株式会社の技術・知財本部応用製品開発センター次世代電子部品開発部第 2 開発室 担当課長 柴田竜雄氏、技術・知財本部応用製品開発センター次世代電子部品開発部第 2 開発室長 佐々木智生氏、取締役 常務執行役員 CTO 佐藤茂樹氏、技術・知財本部 応用製品開発センター ゼネラルマネージャー 榎戸靖氏
CEAの協力を得ることで、スピンメモリスタを搭載したAI回路(3素子×2セット×4チップ)を開発し、音声分離デモンストレーションで機能することを確認。これによって、AI回路においてスピンメモリスタが基本素子として機能することを実証したとしている。 ニューロモルフィックデバイスの開発においては、人間の脳のシナプスとニューロンを電気的に模倣したデバイスを開発することを目指していて、ニューロモルフィックデバイスの実現には、デバイスに通過した電子の数をアナログ抵抗として記録する素子「メモリスタ」が必要という。
TDK ニューロモルフィックデバイス スピンメモリスタ CEATEC2024 CEA AI
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
TDK、積層セラミックコンデンサの金属端子付き多連型メガキャップ「CA」シリーズで車載用途向け製品を開発TDKは9月10日、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の金属端子付き多連型メガキャップ「CA」シリーズで車載用途向け製品を開発し、9月より量産を開始したと発表した。金属端子付きMLCCとしては業界最大となるMLCCを3連化した構造を設計し、Class1の1000Vで99nF、Class2の100Vで47μFなど、多くのラインアップを取り揃える。
続きを読む »
TDK、積層セラミックコンデンサの金属端子付き多連型メガキャップ「CA」シリーズで車載用途向け製品を開発TDKは9月10日、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の金属端子付き多連型メガキャップ「CA」シリーズで車載用途向け製品を開発し、9月より量産を開始したと発表した。金属端子付きMLCCとしては業界最大となるMLCCを3連化した構造を設計し、Class1の1000Vで99nF、Class2の100Vで47μFなど、多くのラインアップを取り揃える。
続きを読む »
電子部品8社、5社が最終損益改善 4〜6月はAIけん引電子部品大手8社の2024年4〜6月期連結決算が7日出そろった。村田製作所やTDKなど5社の最終損益が前年同期から改善し、2社が25年3月期通期の純利益見通しを上方修正した。生成AI(人工知能)がけん引し、データセンターやスマートフォン向けの高機能品の需要が拡大した。足元では為替が円高・ドル安に傾いており、今後の業績の変動要因になる。村田製作所、TDK、ニデック、京セラ、ミネベアミツミ、太陽誘電
続きを読む »
TDK、AI専門知識を活用した新プラットフォーム開発や開発時間短縮などを目指した新会社「TDK SensEI」設立TDKは7月30日、需要拡大が予想されるエッジ領域のAI(人工知能)を搭載したセンサフューションに対応するための新会社「TDK SensEI」の設立を発表した。グローバル組織のため本社はシンガポールに配置される。
続きを読む »
TDK、4─6月期の営業利益2.2倍 通期見通しは据え置きTDKが30日発表した2024年4─6月期連結決算(IFRS)は、営業利益が前年同期比2.2倍の578億円となった。円安のほか、買い換え需要の影響でICT(情報通信技術)関連製品などの販売増加が寄与した。
続きを読む »
TDK、車載イーサネット 10BASE-T1S用コモンモードフィルタのラインアップ拡大 最もライン間容量が低いクラスIV達成の新製品TDKは7月9日、車載イーサネット通信 10BASE-T1S用CMF(コモンモードフィルタ)「ACT1210Eシリーズ」のラインアップを拡大し、量産を開始したと発表した。
続きを読む »