“緑化都市”になり損ねた街──「東京の都市計画」135年の系譜から見えてくること

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“緑化都市”になり損ねた街──「東京の都市計画」135年の系譜から見えてくること
Vol.54 The Regenerative City都市設計 / City DesignRegenerative
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気候変動対策や人々のウェルビーイングの観点から、世界の主要都市では今後、緑化がますます進められていく。ただし、こうしたリジェネラティブな都市計画はいまに始まったことではない。東京でも過去100年以上にわたって、緑化都市への計画は何度も出現していたのだ。

日本で初めて近代都市計画が立案されたのが明治22年(1889年)。以来、時の政府や有識者、あるいは都市計画家たちは、「東京の未来」をどうイメージしてきたのか。とりわけ「都市の緑地(≒生態系)」という観点は、時代ごとにどのように取り扱われてきたのか。「実現しなかったプラン」を眺めることで、ありえたかもしれない東京の姿を浮かび上がらせる。 PLAN_1|1889 東京市区改正設計(旧設計)| 日本初の都市計画は「都市の肺」としての公園を求めた 1888年(明治21年)に現在の都市計画にあたる「東京市区改正条例」が公布されたことを受け、翌年に発表された計画。緑色が公園として計画された部分(黄色は墓地)。記念すべき日本初の近代都市計画にして、初めて「計画的に」公園の整備が明示された瞬間だ(江戸時代には公園という言葉も空間もなく、寺社がその機能を代替。ちなみに日本初の“公園”は1873年の大政官布達により誕生した上野恩賜公園など)。感染症の蔓延を背景に「都市の肺」としての公園整備が進んでいた欧米(主に英国)の事例を基に、ひとり当たりの公園面積を4.69㎡/人(現在の23区は4.

32㎡/人)と定め49の公園整備が提唱されたが、財政難もありその後計画は遅延・縮小。図版を見ると、例えば隅田川沿いに大きな公園が計画されていたことがうかがえるが、新規の開設は日比谷公園と坂本町公園のふたつのみであった。 PLAN_2|1923 帝都復興計画| 「オープンスペース」の有用性を浮き彫りにした関東大震災...

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