【NQNニューヨーク=戸部実華】19日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比1.04ドル(1.5%)高の1バレル71.95ドルで取引を終えた。米連邦準備理事会(FRB)が前日に大幅利下げを決め、米経済を支え、原油需要の伸びにつながると見込んだ買いが優勢になった。中東情勢の緊迫化への懸念
も相場上昇につながった。
FRBは前日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で4年半ぶりとなる利下げに転じ、下げ幅は通常の倍となる0.5%に決定した。市場では「0.25ではなく0.5%利下げだったことで、経済や原油需要の伸びを支える効果がより期待できるとみて先物価格の押し上げにつながった」(ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチのマイケル・リンチ氏)との見方があった。 中東情勢の悪化も原油先物の買いにつながった。レバノンの親イラン民兵組織、ヒズボラと対立が激しくなっているイスラエルが19日、レバノン南部を空爆したと伝わった。17〜18日にかけてヒズボラの戦闘員らが持っていた通信機器が相次いで爆発し、多数の死傷者を出していた。ヒズボラの指導者であるナスララ師は19日、爆発はイスラエルによるものだとして「報復に出る」とテレビで演説。紛争の激化への懸念が広がった。
ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比16.0ドル(0.6%)高の1トロイオンス2614.6ドルで取引を終えた。FRBによる大幅利下げに加え、今後も継続的に利下げするとの見方から、金利の付かない金先物の投資妙味が増すとみた買いが優勢だった。中東を巡る地政学リスクの高まりも、相対的に安全な資産とされる金の先物の買いにつながった。
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