【NQNニューヨーク=稲場三奈】5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は4日続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の10月物は前日比0.05ドル(0.1%)安の1バレル69.15ドルで取引を終えた。一時は68.75ドルと、期近物としては2023年12月中旬以来の安値を付けた。同日発表の米指標が労働市場の軟化を示し、景気の減速が原油需要に影
響するとの見方から売りが出た。
5日朝発表の8月のADP全米雇用リポートは非農業部門の雇用者数が前月比で9万9000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(14万人増)に届かなかった。同日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した8月の非製造業(サービス業)景況感指数は51.5と市場予想(51.0)以上だった一方、個別項目の「雇用」は伸びが減速した。米経済の減速感が意識され、原油需要が弱まるとの懸念が売りにつながった。夏のドライブシーズンが終わり、ガソリン需要が減るとの見方もあった。 もっとも、原油先物は買われる面もあった。米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間の石油在庫統計で、原油在庫は市場予想以上に減少した。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国の主要産油国で構成するOPECプラスが5日、10月に予定していた原油供給の拡大を2カ月延期すると決めたことも相場を支えた。延期観測は前日から伝わっていたものの、相場の支援材料となった。
ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比17.1 ドル(0.7%)高の1トロイオンス2543.1ドルで取引を終えた。米利下げ観測を背景に、米長期金利が低下。金利の付かない資産である金先物の投資妙味が増したとみた買いが入った。
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