【NQNニューヨーク=矢内純一】19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいだった。前日と同じ1ドル=154円65〜75銭で取引を終えた。ロシアとウクライナの戦闘を巡る情勢悪化を警戒し、低リスク通貨とされる円に買いが先行した。一方で、米連邦準備理事会（FRB）の利下げペース鈍化観測を背景に次第に円売り・ドル買いが出て、円相場は伸び悩んだ。ウクライナ軍は19日、米国から供与された長距離地対
【NQNニューヨーク=矢内純一】19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は横ばいだった。前日と同じ1ドル=154円65〜75銭で取引を終えた。ロシアとウクライナの戦闘を巡る情勢悪化を警戒し、低リスク通貨とされる円に買いが先行した。一方で、米連邦準備理事会（FRB）の利下げペース鈍化観測を背景に次第に円売り・ドル買いが出て、円相場は伸び悩んだ。
ウクライナ軍は19日、米国から供与された長距離地対地ミサイルでロシアの軍事施設を攻撃した。ロシアは、核兵器を使用するための条件を示した「核抑止力の国家政策指針（核ドクトリン）」を改定し、核兵器による反撃の可能性を示唆した。ただ、円相場は次第に伸び悩んだ。米景気の底堅さやインフレ圧力の根強さを背景にFRBが利下げに慎重になるとの見方が根強い。市場では、「米国のトランプ次期大統領による関税引き上げへの警戒が強く、ドルは下がりにくい状況が続いている」（邦銀の為替ディーラー）との指摘があった。ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落し、前日比0.0005ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0590〜600ドルで取引を終えた。ウクライナとロシアの戦闘激化を警戒し、地理的に近い欧州の通貨であるユーロを売って、ドルを買う動きが優勢だった。
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