【NQNニューヨーク=横内理恵】11日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比50銭円安・ドル高の1ドル=149円05〜15銭で取引を終えた。同日の米株式市場でダウ工業株30種平均などが最高値を更新し、低リスク通貨とされる円の売りを誘った。米主要株価指数の高値更新が続き、投資家が運用リスクを取りやすくなったことで相対的に低金利の円を売って高金利のドルを買う動きが優勢だった。JPモルガン・チェース
米連邦準備理事会(FRB)の利下げが緩やかなペースになるとの見方も円の重荷だった。同日発表の9月の米卸売物価指数(PPI)は前月比横ばいとダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(0.1%上昇)を下回ったが、エネルギーと食品を除くコアは0.2%上昇と市場予想と一致した。10月の米消費者態度指数(ミシガン大学調べ)速報値とあわせて発表された1年先の予想インフレ率は上昇した。
10日発表の9月の米消費者物価指数(CPI)は全般に市場予想を上回っていた。市場ではFRBが11月と12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げを決めるとの見方が多いが、「インフレ沈静化に想定よりも時間がかかった場合に2025年の利下げの頻度を落とす可能性が意識されている」(フォレックス・ライブのアダム・バトン氏)との声があった。円売りが一巡した後は下げ渋った。円の対ドル相場は10日におよそ2カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けていた。週明け14日は日米ともに祝日で外為市場が休場となるため、持ち高調整や利益確定の買いが円を下支えした。ユーロは対ドルで横ばいとなり、前日と同じ1ユーロ=1.0930〜40ドルで取引を終えた。米欧の株高で投資家が運用リスクを取りやすくなったことがユーロを支えた。半面、欧州中央銀行(ECB)が利下げを加速するとの観測はユーロの重荷だった。
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