【NQNニューヨーク=横内理恵】20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比1円30銭円安・ドル高の1ドル=143円85〜95銭で取引を終えた。日銀の早期の追加利上げ観測が後退し、円売り・ドル買いを誘った。東京市場で円が売られた流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場で円は144円50銭まで下げる場面があった。日銀の植田和男総裁が20日の記者会見で追加利上げを急がない姿勢を示し、「米市場
東京市場で円が売られた流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場で円は144円50銭まで下げる場面があった。日銀の植田和男総裁が20日の記者会見で追加利上げを急がない姿勢を示し、「米市場で次の利上げが12月以降との見方が強まった」(ジェフリーズのブラッド・ベクテル氏)という。売りが一巡すると円は下げ渋った。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事がCNBCのインタビューで政策金利について「今後6〜12カ月で大幅な引き下げ余地があるとみている」と述べた。「米経済は強く、インフレが鈍化している状態にあり、これを維持したい」などとも話し、必要なら今後も速いペースで利下げする姿勢を示唆したと受け止められた。
ウォラーFRB理事の発言を受けて米短期金利先物市場では11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利下げを織り込む確率が前日の4割前後から5割前後に上昇した。米長期金利と金融政策の影響を受けやすい2年債利回りはともにこの日の最高利回りから水準を切り下げた。円は対ユーロで続落し、前日比1円55銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=160円60〜70銭で取引を終えた。円が対ドルで下げ、対ユーロでも円が売られた。 ユーロは対ドルで小幅に3日続伸し、前日比0.0005ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1160〜70ドルで取引を終えた。米利下げ観測からユーロを買ってドルを売る動きが優勢だった。米長期金利の上昇を受け、ユーロは下げる場面もあった。
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