前編に引き続き、DeepL社のヤロスワフ・クテロフスキー(Jaroslaw Kutylowski)CEOに話を聞いた。
ChatGPTに代表される汎用的な生成AIが登場し、生成AIをビジネスに取り入れる動きが加速した。情報の秘匿性と信頼性が求められる大企業を始めとした規模の大きいエンタープライズ企業では、領域ごとに特化した生成AIの開発が進む。「2024年はエンタープライズ生成AI元年」ともいわれている。
この機械翻訳ツールを手掛け、エンタープライズ向けに生成AIを取り入れるのがドイツに本社を置く「DeepL」だ。Google翻訳などと比べると知名度は高くないものの、翻訳に特化したツールとして、その精度が高い評価を得ている。生成AIを取り入れたことにより、企業ごとにパーソナライズされたコミュニケーションが容易になった。同社は6月7日に「エンタープライズ企業向け DeepL」を発表したばかりだ。前編【生成AIで翻訳はどう変わるのか DeepLが開発する「インタラクティブな訳出」とは?】ヤロスワフ・クテロフスキー(Dr.
特にエンタープライズ企業の方々は、文体の在り方を非常に気を付けています。こうした課題の解決に向けて、われわれも開発を進めています。企業ごとに独自な表現をした訳出をカスタマイズできる言語システムの開発も考えています。(不要にはならず)翻訳チームの役割が変化するようになると考えています。以前の翻訳チームであれば、自国言語のリリースを英語などに翻訳し、世界に発信する業務が主でした。それが翻訳する際の用語のガイドラインを策定したり、社内全般の翻訳業務のシステム作りを担ったりといった形で役割が変わると思います。例えば、社員全員がDeepLのようなツールを使いこなせるようにするためのシステム構築などですね。
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