欧州中央銀行（ＥＣＢ）は、ユーロ圏の賃金上昇率を予測する新たな指標である賃金トラッカーを発表しました。2024年10～12月期の賃金上昇率は年率1.5％と予測されています。 EＣＢは、賃金上昇の緩やか化とサービス部門インフレの収束を期待して、今年中に2％のインフレ目標を達成できると自信を見せています。 しかし、多くのエコノミストは、賃金上昇率やインフレ率が過度に低下することを懸念しています。
欧州中央銀行（ ＥＣＢ ）は、 ユーロ圏 の 賃金上昇率 を予測する新たな指標である 賃金トラッカー を発表しました。この指標によると、2024年10～12月期の 賃金上昇率 は年率1.5％と予測されています。これは昨年12月時点の予測1.4％から若干上昇していますが、2022年同期の5.3％というピークからは大幅に減速しています。\ 賃金トラッカー は、個々の賃金協約の内容を即座に反映できるため、よりタイムリーに賃金動向の最新情報を提供します。この指標は、 ＥＣＢ がどのように金利を調整するのが最善かを判断する上で役立ちます。 ＥＣＢ は先週、今サイクルで5回目となる利下げを実施し、中銀預金金利を2.
75％にしました。\ＥＣＢの今年中に2％のインフレ目標を達成できるという自信は、賃金上昇が緩やかになり、労働集約型のサービス部門のインフレが収まるという期待に基づいています。サービスインフレは1年余り、4％付近で推移しています。しかし、多くのエコノミストも賃金上昇率やインフレ率が過度に低下することを懸念しており、域内経済が低迷する中、その動向に注意が必要です。ＥＣＢのチーフエコノミストのレーン理事も昨年10月に、堅調な雇用市場は「インフレ率が目標を慢性的に下回ることなく、目標付近で安定する可能性を高める」と指摘しました
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