巨人の若手選手の今を伝える「Ｆｒｏｍ Ｇ」。第８回はドラフト２位・森田駿哉投手（２７）＝ホンダ鈴鹿＝。４月下旬に左肘関節鏡視下クリーニング術を受けた左腕は、リハビリ期間に食生活の改善にも取り組み、７
月末にはブルペン投球を再開する見通し。順調なら８月に実戦復帰を見据えるオールドルーキーは「インパクトは残したい。来年は期待してもらえるようなプレーができるように」と誓った。（取材・構成＝小島 和之）
２７歳のオールドルーキーが、左肘手術からの復帰へ向けてＧ球場で汗を流している。森田は手術から約２か月がたった６月２５日にキャッチボールを再開。立った捕手へのブルペン投球も行った。順調にステップを踏んでいる。 「痛みもないので、すごいいい感じでやれています。これから変化球が入ってきたり、出力を上げていく中でも、バランスは変わらないようにしながら、今月末ぐらいには（座った捕手への）ブルペンに入る予定です。日にちがあるようでないので、しっかりと一日一日やることを明確にして、良くなる方向を自分の中で見つけながらやりたい」「２位で指名していただき、年齢も年齢なので、１年目から結果を出さないといけない立場だった。すごく残念で悔しい形になったけど、一番いい状態に戻れるように、どういう選択がいいかを考えた上だったので迷いはなかった。なんとか一日でも早く戻りたいと思いながら、今は取り組んでいます。ありがたいことに（周囲のスタッフが）自分のために支えてくださっていますが、それは当たり前のことじゃない。恩返しするために、結果を出せるようにやりたい」「（玄米食を）一回やってみたいなと思ってたんですけど、タイミングがなかった。だけど、ちょっと思い切ってやってみたら、おいしくて（笑い）。続けたいと思っています。体が動きやすくなっているのは発見ですし、もっと継続していければ、よりいい状態で毎日臨むことができるんじゃない
同期の存在も支えになった。今年の支配下新人５選手のうち、森田以外の１位・西舘、３位・佐々木、４位・泉口、５位・又木はすでに１軍デビューを果たした。寮で顔を合わせることもある同期たちの姿は、大きな刺激になったという。順調にいけば、８月中の実戦復帰を見据える。遅れた分を取り戻すため、全力でアピールする覚悟だ。 「やっぱりインパクトは残したい。１軍で投げられるかどうかは分からないけど、来年に向けてアピールしたいとは思っている。スタッフやファンの方々に、来年は期待してもらえるようなプレーができるようにやっていきたいです」（もりた・しゅんや）１９９７年２月１１日、富山市生まれ。２７歳。小学１年で野球を始め、富山商では３年夏に甲子園出場。２０１４年Ｕ―１８アジア選手権日本代表。法大では１年生で開幕投手を任されるも夏に左肘を痛め、４年春までリーグ戦登板なし。ホンダ鈴鹿を経て２３年ドラフト２位で巨人入団。１８５センチ、８８キロ。左投左打。
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