巨人の若手選手の今を伝える「From G」。第4回は、2020年の育成ドラフト12位、全体で最後となる123番目に指名を受けて入団した加藤廉内野手(25)だ。4年目の今季は2軍に定着し、支配下昇格へ
アピール中。球団初となる育成ドラフト2ケタ順位指名からの支配下登録に向け、成り上がりへの決意を示した。(取材・構成=内田 拓希)チームが43試合を終えたイースタン・リーグで29試合に出場し、打率2割5分7厘、1本塁打、6打点で、出塁率は3割5分8厘(18日現在)。桑田真澄2軍監督(56)からは「(2軍の)野手の中でも柱になりつつある。本当に信頼できる選手に成長してきた」と太鼓判を押されている。「ラストチャンス」の覚悟で臨んだ4年目は、原点からスタートした。年末年始は静岡・島田市の実家に帰省。早朝から約40キロ離れた母校・東海大静岡に通い、恩師の手塚慎太郎監督(48)が見守る前でノック、フリー打撃に汗を流してきた。
「朝5時半に起きて、午前中から練習していました。監督からは『お前、頑張れよ。今年、支配下勝負だぞ』と声をかけてもらいました。親からは『失うものはないから。もう上がるだけだから。応援してるよ』と。ありがたいですね」「夏(支配下登録期限の7月末)が過ぎて、正直、気持ちが切れてしまった部分もあった。心の部分が大きかったのかなと思います」「キャンプ中にご飯へ連れて行ってもらった時に、いろいろ『(ボールの)待ち方』とかを聞いて。試してみたら、すごくしっくり来ています。今まで追い込まれたら『なんとかしないと』って思いが強くて、(フォームが)小さくなっちゃっていた部分があった。その話をしたら『小さいと、逆に振りにいっちゃうから』って。(間合いを)大きく取るようにしたら、低めも長くボールを見られるようになりました。カウントが追い込まれても、今までみたいに焦る気持ちがなくなってきたのが大きいです」「立岡さんもしっかり結果を残されているんですけど、『お互い頑張ろうな』って言ってくれてます。自分も負けていられない。1軍でもいろいろな経験をされている方ですし、やっぱり(言葉が)響きますね」
20年ドラフト組には2位・山崎伊、5位・秋広らがいる。加藤は入団3年という“リミット”で支配下にはなれなかったが、昨オフには再び育成契約を結んだ。育成ドラフト2ケタ順位で指名された選手が支配下登録されれば球団初。指名時の「公約」を果たすためにバットを振り続ける。 「育成12位から支配下選手になれれば、夢のある話だと思う。プロに入った時も『下克上』という形で記事にしていただいたんですけど、その思いは変わらず、持ち続けています。応援してくださっている方にいい報告ができるように、継続して頑張ります。今年はやってやりますよ!」(かとう・れん)1999年1月12日、静岡県生まれ。25歳。小学2年時に五和クラブで野球を始め、小笠浜岡シニア、島田工を経て東海大海洋学部(現東海大静岡)に進学。3年春の静岡学生リーグ戦では本塁打王を獲得。2020年育成ドラフト12位で巨人入りし、背番号は「001」。181センチ、84キロ。右投左打。家族は両親と兄、弟。
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