【新着】「CUTiE」「H」などの90年代ファッション・カルチャー誌で広く活動した写真家・髙橋恭司の個展が開催!
写真家・髙橋恭司による個展「Ghost」が開催。また、本展にあわせて作品集「Ghost」を出版する。
90年代から国内外のファッション・カルチャー誌で広く活動した髙橋。髙橋が撮影したファッションアイコンやセレブリティ、ミュージシャンたちの写真は「CUTiE」「Purple」「H」「ESQUIRE」など数多くの誌面を飾ってきた。インターネット黎明期であった90年代、文化の担い手は主にTV、雑誌、広告であり、中でも雑誌の影響力は特に大きなものであったと言えよう。 髙橋は、雑誌や広告が強い影響力を持った時流に乗って商業的なデビューを果たし、まさに時代をリードする写真家のひとりとして認知されていった。90年代に10~20代を過ごした世代ならば、その名は知らずとも髙橋の写真を一度は目にしていたはずだ。カメラの前のモデルや被写体の衒いのない姿を真っ直ぐに捉えつつ、しかし、どこか不穏で儚げな一瞬の表情・情景を見逃さない。髙橋の写真には、それゆえのリアリティがあった。広告や雑誌の中から次第に影を潜めていった髙橋は(時折商業写真も引き受けながら)、00年代の終わり頃になって眠りから醒めたように写真集の発刊を立て続けに行い、本格的な活動を再開している。ここ10年の写真を取り巻く社会的な状況変化に呼応するようにして再び人の目に触れられる場所へ浮上してきたが、髙橋の眼差し自体は今も昔も、なんら変わっていない。
本展では、髙橋の30年にわたる写真の過去と今を一続きの線上に並べることを目的としている。展示される写真は「ニュー・カラー」の 、 影響を特に色濃く感じさせる90年代初頭の作品、Derek Jarmanの Prospect Cotageを撮影した作品、都市の空隙と陰影を静かに切り取った「Gauge」シリーズなど、作家自らが焼いたヴィンテージプリントを核としつつ、あまり広くは知られていないインスタントフィルムの作品や、近年集中して取り組んでいる花の写真なども含む。 ヴィンテージプリントについてだが、オリジナルのフィルムの決して少なくない数が髙橋自らの手で焼却されている。フィルムカメラによる写真は、撮影の後に、暗室での現像および引き伸ばしなどの工程を経るのであり、髙橋はそれら全ての工程を自ら行うのだから、当然その最終成果である紙焼きのプリントには、髙橋が30年前にそこに置き去りにしてきた過去なり彼の魂なりが宿っているに違いない。
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