スピードスケートの26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズン初戦となる全日本距離別選手権は、25日に長野市エムウェーブで開幕する。24日は各選手が会場のリンクで最終調整を行った。
女子のエース・高木美帆(TOKIOインカラミ)は、個別強化体制を選んで3季目を迎える。今季を「(五輪までの)4年スパンで見た時に、前半の2年間でチームや自分の地固めはしっかりやってきた。次のステップを踏んでいきたい」と位置付けた。ミラノ五輪を明確に見据え「新しいチャレンジができる最後の1年の始まり。夏からいろいろとチャレンジしてきている中で、どういうふうに花を咲かせる方につなげていけるか」と表情を引き締めた。
今夏のパリ五輪は同世代の選手を中心に応援してきた。今年で30歳を迎えた高木は「過去2大会ぐらいの夏の五輪で同年代を応援している時とは違う気持ちを感じた。いろいろ刺激をもらったり、私はどうありたいのかを改めて考える機会になった」。自身が冬で目指す3大会連続4度目の大舞台へ、思いを再確認する契機にもなったと振り返る。 今大会は500メートルから300メートルまで4種目にエントリーした。大会2日目の26日は3000メートルと500メートルの2種目が組まれており、22年北京五輪で銀メダルを獲得した500メートルについては体調を見て出場を判断する方針。「より高いところに昇っていけるように、この大会も強い気持ちで挑みたい」と決意を込めた。
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