アマゾン ウェブ サービス ジャパンは、「金融領域における業務アプリケーションへの生成AI組み込み事例」に関する記者説明会を開催した。
AWSは現在、「Amazon Bedrock」を中心とした生成AIアプリケーションを開発するためのソリューションを提供し、さらに、ユースケースの検討段階から手厚く支援するプログラムも展開しながら、生成AIによる課題解決の推進に力を注ぐ。
これは金融領域においても同様だ。同社の金融事業開発本部長である飯田哲夫氏は、同領域における生成AI活用が、一般的なユースケースから業界特化のユースケースへと広がりを見せており、RAGやファインチューニングなどを用いた精度向上に取り組む企業が多いと説明する。 金融領域におけるもうひとつの生成AIトレンドが、顧客向けの業務アプリケーションに生成AIを組み込む事例の増加だ。飯田氏は、「(このトレンドにより)今後、何十社、何百社という企業が生成AIを活用するようになる。アプリケーションに組み込まれることでUIも洗練されていき、今後、明示的に意識しなくても業務支援に生成AIが取り込まれていくフェーズに移っていく」と強調した。インテックが生成AIを組み込むのは、金融機関向けCRMの「fcube」である。現在は、このCRMに搭載するユースケース特化型の生成AIエージェントを開発中であり、2024年度中にリリース予定だ(「商談記録の要約・分析」「行内情報を踏まえたFAQ」の2つのユースケースで試行版を提供中)。
アーキテクチャーとしては、Amazon...
仕組みとしては、まずBedrockがPDFを解析、次に評価基準を検索するが、精度を高めるためにエンタープライズ検索サービスである「Amazon Kendra」を用いて“Graph RAG”を構築している。最後にBedrockが、検索された情報をモデルにインプットして、評価結果を生成する。基盤モデルは、Anthropicの「Claude 3.5 Sonnet」を使用。マルチモーダルに対応するため、表形式を含む資料からも、高精度なテキスト抽出が可能だ。同サービスは、2025年4月に正式リリース予定。キャピタル・アセット・プランニングの佐々木勝則氏は、「リベリスは、金融業界全般に適用可能であり、機能の強化に合わせて、今後、銀行や証券などの領域にも拡大していく」と語った。
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