英国立統計局(ONS)が20日発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.3%と、予想以上に加速し、イングランド銀行(英中央銀行)の目標である2%を再び上回った。
11月20日、 英国立統計局(ONS)が発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年同月比2.3%と、予想以上に加速し、イングランド銀行(英中央銀行)の目標である2%を再び上回った。ロンドンのマーケットで5月撮影(2024年 ロイター/Maja Smiejkowska)
- ロイターがまとめた市場予想と中銀の最新予測はともに2.2%だった。ポンドは統計発表直後に対ドルで約0.3セント上昇。金利先物市場は利下げペースが若干鈍化するとの見方を織り込んだ。「サービス価格の圧力がやや強まり、インフレ率を持続的に目標未満に維持するハードルが依然高いことが裏付けられたが、賃金上昇率の鈍化と労働市場の軟化がインフレの持続的な鈍化基調に寄与するだろう」と述べた。 シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)のアソシエートエコノミスト、モニカ・ジョージ・ミハイル氏は金利が高止まりする可能性があると指摘。先に発表された予算案に起因するインフレ圧力、トランプ次期米大統領の就任など世界経済の不透明感を挙げた。
中銀のベイリー総裁は19日公表された議会への報告書で、利下げペースは緩やかなものにとどまる可能性が高いと強調。予算案に盛り込まれた国民保険料の雇用主負担の引き上げについて「雇用コストの上昇を意味する」とし、物価の上昇や雇用の減少などにつながる可能性があると述べた。
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