ハフポスト日本版ニュースエディター。パートナースタジオ、コンテンツデザインチームを経て、2022年11月より、編集部に異動。関心テーマ:気候変動/生物多様性/人権/ビジネス/SDGsなど。
その後も数々の発明をしてきた高橋さん。そのうちの一つ、「未来言語」は、「見ない、聞かない、話さない」の3人組になってしりとりなどのコミュニケーションをとるワークショップだ。企業や自治体の研修に活用されることも多いという。
「『これなんで伝わらないんだろう、この感じを伝えたいのに!』というものを、言葉だけだなく、音を立てたり絵を描いたり、五感や体を駆使してどうやって伝えるか試行錯誤することで、コミュニケーションの本質的な“基本”に気づけます」と高橋さんは説明する。例えば、パナソニックでは海外のスタッフと日本のスタッフのコミュニケーションの壁をなくすために、神戸市では障害の有無に関わらず、コミュニケーションを楽しめるように「未来言語」のワークショップが取り入れられた。ワークショップを終えると、言葉がなくても通じ合えることが分かり、今までよりも距離が近づいたようだ。「大人になればなるほど、会議だったり飲み会だったり、会話のコミュニケーションだけで解決しようとするようになる。でも初対面の人と上手に話すのが苦手な僕を含め、会話だけのコミュニケーションに不安や違和感があったり、障害や課題を抱えていたりする人は疎外されてしまっているんです」
思い返すと、子どもの頃は、ゲームをしたり外で遊んだり、話す以外にも体や五感を使って友達と仲良くなっていたことも多かったのではないだろうか。「五感や体を使ったコミュニケーションって、実は話すだけよりも情報量が多くて、可能性に溢れていると思うんです」と高橋さんは言う。高橋さんは2022年にこれまで勤めていた大手広告代理店を辞め、発明家として独立した。自分のクリエイティブの力を、この世にまだない「接点」を生み出すために使いたいと思ったからだという。「日本もこれから外国人の移住者が増えていくと思います。言語が通じなくても海外の人と仲良くなれる『接点』を開発したいですね。あと、今はとある自治体の焼き物のプロジェクトにも携わっています。伝統工芸の職人さんって気難しそうなイメージで勝手にコミュニケーションのハードルを感じていたのですが、実際話してみると、とてもフレンドリーで、全然そんなことなかったんです。職人さんと若い人や伝統工芸を知らない人との『接点』も作ってみたいですね」社会の最小単位である「自分」や「出会った人」のために発明した高橋さんの「接点」は、たしかに社会課題に繫がり、立ちはだかる「壁」
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