日産自動車は25日、4-6月期(第1四半期)の営業利益が前年同期比99%減の10億円だったと発表した。市場予想の1338億円を大きく下回り、通期の利益見通しも下方修正した。これを受けて株価は急落、一時前日比11%安の463.9円と2023年3月20日以来の日中安値となった。
は25日、4-6月期(第1四半期)の営業利益が前年同期比99%減の10億円だったと発表した。市場予想の1338億円を大きく下回り、通期の利益見通しも下方修正した。これを受けて株価は急落、一時前日比11%安の463.9円と2023年3月20日以来の日中安値となった。
日産の発表資料によると、第1四半期は世界販売台数は前年並みの78万7000台となったものの、米国で販売競争激化への対応や在庫の適正化のために販売費用やマーケティング費用が増加したことにより利益が減少したとしている。北米は前年同期に1320億円の営業利益を得たドル箱市場だったが、今四半期は209億円の営業損失を計上。欧州でも159億円の営業赤字に転落した。 それに伴い、通期の営業利益見通しは5000億円と従来から1000億円引き下げた。下期には新型⾞やマイナーチェンジした量販⾞の効果で、販売と収益が向上することを⾒込んでいるという。売上高については4000億円上方修正した。今期の世界販売台数予想は365万台と従来から5万台引き下げている。
日産は2018年のカルロス・ゴーン元会長の逮捕以降、過度な値引きを抑制して利益を確保する戦略を続けてきた。新型コロナウイルス禍やその後の半導体不足が日産の戦略を後押する形となって業績回復を続けてきたが、ここにきて再び在庫が増え、販売費用が膨らんだことが利益を大きく圧迫したようだ。 日産のスティーブン・マー最高財務責任者はオンライン会見で、直近で為替相場で円高傾向になっていることについて安定的な為替が望ましいとしながら、足元の水準でも通期目標の達成は可能との見方を示した。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
【欧州市況】株下落、決算や中国減速手掛かり-ドイツ債は上昇15日の欧州株は下落。中国で発表された経済統計が低調な内容だったほか、腕時計メーカー、スウォッチ・グループや英高級品メーカー、バーバーリー・グループが投資家の失望を誘った。ストックス欧州600指数は1%下落。業種別では消費財関連銘柄や公益事業、高級品株が下落した。
続きを読む »
【米国市況】株下落、ローテーションの動き一服-ドル157円台前半18日の米株式相場は下落。1週間に及ぶ大型テクノロジー株の下げが小型株や金融銘柄にも広がった。利下げを巡る楽観はあるものの、景気の弱さを示唆する兆候が強く意識された。
続きを読む »
【日本市況】1カ月半ぶり円高値、日銀会合で臆測-株下落、金利上昇24日の日本市場は円相場が対ドルで1カ月半ぶり高値に上昇にしている。日本銀行が金融政策決定会合で月末に大幅な政策変更をするとの臆測で円が買われた。円高を嫌気して日本株は下落している。
続きを読む »
JR北海道社長 メタバースで札幌駅南口広場や新幹線再現 カスハラ「対応を検討」<一問一答 注目会見>■JR北海道・綿貫泰之社長=定例会見日時:2024年7月17日、13時半~場所:JR北海道本社(札幌市中央区)<冒頭発言要旨>▼第1四半期(4~6月期)の利用状況について、特急列車(都市間主要3区間)...
続きを読む »