25日の東京外国為替市場で、円相場は5営業日ぶりに反発した。17時時点では前日の同時点に比べ51銭の円高・ドル安の1ドル=143円93〜94銭で推移している。米経済指標の悪化を受けて24日の米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢だった。24日発表の9月の米消費者信頼感指数が前月から大きく低下し、市場予想も下回った。雇用環境に関する指数が悪化し、米労働市場の軟化へ
25日の東京外国為替市場で、円相場は5営業日ぶりに反発した。17時時点では前日の同時点に比べ51銭の円高・ドル安の1ドル=143円93〜94銭で推移している。米経済指標の悪化を受けて24日の米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢だった。
24日発表の9月の米消費者信頼感指数が前月から大きく低下し、市場予想も下回った。雇用環境に関する指数が悪化し、米労働市場の軟化への警戒が強まった。米連邦準備理事会（FRB）が再び大幅利下げするとの観測が意識され、円買い・ドル売りにつながった。円は早朝に142円89銭近辺まで円高・ドル安が進む場面があった。 買い一巡後は上げ幅を縮め、17時過ぎには一時144円06銭近辺まで伸び悩んだ。25日は国内で事業会社の決済が集中しやすい「5・10日（ごとおび）」にあたり、輸入企業などによる円売り・ドル買いが重荷となった。日本時間25日夕の取引で米長期金利の低下に一服感が出たことも円の上値を抑えた。 日本時間25日午前にオフショア（中国本土外）市場で人民元が対ドルで一時1ドル=6元台後半をつけた。市場では、節目の7元台を超えたことで一段と人民元高・ドル安が進むとの思惑があったものの、人民元買い・ドル売りの勢いは限られたことで「アジア通貨に対してドル買いの雰囲気が広がった」（国内銀行の為替担当者）との見方もあった。ユーロは対ドルで反発した。17時時点は同0.0064ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1190ドル近辺で推移している。
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