15日の東京外国為替市場で、円相場は続伸した。17時時点では前日の同時点に比べ16銭の円高・ドル安の1ドル=147円24〜25銭で推移している。米利下げ観測を背景に日本時間15日の取引で米長期金利が低下基調で推移しており、日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが入った。もっとも、15日には7月の米小売売上高の発表を控えており、内容を見極めたいとして積極的に持ち高を一方向に傾ける動きは限られた
。
14日発表の7月の米消費者物価指数（CPI）の前年同月比での伸び率が市場予想を小幅に下回った。米国でのインフレ圧力が緩和しており、米連邦準備理事会（FRB）が利下げに動きやすくなるとの見方が強まった。日本時間15日の取引で米長期金利が低下した場面で、円に買いが増えた。 円は11時前に147円60銭近辺と前日の17時時点から20銭程度下落に転じる場面があった。15日の日経平均株価が上昇し、投資家が運用リスクをとる姿勢が強まったとして「低リスク通貨」とされる円の売りにつながった。15日発表の7月の豪雇用統計では、新規雇用者数が市場予想を大幅に上回った。労働市場の底堅さからオーストラリア準備銀行（中央銀行）が高い政策金利を維持するとの見方が出た。円売り・豪ドル買いが進む中、対米ドルでの円売りに波及した。
円は対ユーロで4営業日ぶりに反発。17時時点では同8銭の円高・ユーロ安の1ユーロ=162円14〜16銭で推移している。ユーロは対ドルで3日続伸。17時時点は同0.0007ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1012〜13ドルで推移している。
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