27日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=144円86〜87銭と前日17時時点と比べて97銭の円安・ドル高だった。12時すぎに144円96銭近辺まで下げ、節目の145円に迫った。26日の米長期金利の上昇で、日米の金利差が縮小するとの観測が後退したのが、円売り・ドル買いにつながった。国内輸入企業の円売り・ドル買い観測も相場を押し下げた。26日発表の7月の米耐久財受注額
27日午前の東京外国為替市場で円相場は下落した。12時時点は1ドル=144円86〜87銭と前日17時時点と比べて97銭の円安・ドル高だった。12時すぎに144円96銭近辺まで下げ、節目の145円に迫った。26日の米長期金利の上昇で、日米の金利差が縮小するとの観測が後退したのが、円売り・ドル買いにつながった。国内輸入企業の円売り・ドル買い観測も相場を押し下げた。
26日発表の7月の米耐久財受注額は前月比9.9%増とプラスに転じ、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想（4.0%増）も上回った。米景気の過度な減速懸念は広がらず、26日のニューヨーク市場で、同日の米長期金利は小幅に上昇した。 米連邦準備理事会（FRB）による9月の利下げ転換は確実視されるものの、26日の米長期金利の低下一服でいったん円売り・ドル買いが出た。27日午前の東京市場では輸入企業など国内実需筋による円売り・ドル買い観測も相場を押し下げた。 もっとも積極的な円売り・ドル買いは限られている。「月末接近で実需の取引が散見されるが、それ以外の取引は低調」（国内銀行の為替ディーラー）との声があった。雇用情勢など米経済指標の結果次第では、FRBが大幅な利下げに踏み切るとの見方も根強く残る。
円は対ユーロでも下落した。12時時点は1ユーロ=161円78〜80銭と、同89銭の円安・ユーロ高だった。ユーロは対ドルで小幅安。12時時点は1ユーロ=1.1167〜68ドルと同0.0013ドルのユーロ安・ドル高だった。
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