東京工業大や東北大、富士通などの研究チームは10日、理化学研究所が運用するスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)で生成人工知能(AI)の中核技術である「大規…
東京工業大や東北大、富士通などの研究チームは10日、理化学研究所が運用するスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)で生成人工知能(AI)の中核技術である「大規模言語モデル」を開発し、試験的に公開したと発表した。文章などを自動で作る同モデルの活用により、海外勢に押され気味な国産生成AIの開発が加速すると期待される。
生成AIをめぐっては、米オープンAIが開発した対話型AIの「チャットGPT」などが知られるが、海外勢への依存には経済安全保障や産業競争力の観点で懸念が示されてきた。国内の技術や人材を結集し、国産生成AIの開発基盤を確立した意義は大きい。 海外の生成AIは学習にあたって英語のデータを多く使っているとされ、日本語でのやり取りは精度が低いとの課題があった。そこでチームは、日本語のデータを中心にモデルを学習させ、従前よりも自然な日本語での受け答えが可能な対話型の生成AIを開発した。接客やマーケティング、資料作りといったビジネス応用が考えられる。 このほか、生成AIに限らず、富岳を用いてAIの学習効率を高める技術の開発にも成功。富岳が得意とするシミュレーション(模擬試験)で得られたデータと組み合わせ、気象や創薬などさまざまな分野でAIの活用につながるという。
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