台風10号 28日午後~29日朝に北陸最接近か 南寄りの暴風に警戒(気象予報士 和田 玲央奈 2024年08月25日)

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台風10号 28日午後~29日朝に北陸最接近か 南寄りの暴風に警戒(気象予報士 和田 玲央奈 2024年08月25日)
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強い台風10号は、このあと発達しながら日本の南の海上を北上し、28日(水)には強い勢力を維持したまま四国へ進み、その後、日本海を北上するでしょう。北陸地方は、台風の東側に入る可能性が高くなっています。28日午後~29日(木)朝にかけて、暴風域を伴ったまま北陸地方に最接近するでしょう。このコースの場合、北陸地方では南寄りの暴風に警戒が必要となります。北陸地方はコメや果実など収穫期~収穫直前の時期となっていますが、暴風による果実の落果や稲の倒伏に注意が必要です。

強い台風10号は、このあと更に発達しながら日本の南の海上を北西へ進み、27日9時には非常に強い勢力まで発達するでしょう。28日9時には強い勢力を維持して四国沖に達し、その後は予報円の中心を台風が進んだ場合、西日本を縦断するでしょう。また、予報円の中心を通った場合、北陸地方は台風の進行方向の右側となります。このため、南寄りの暴風に警戒が必要です。なお、海外モデルでは若狭湾付近から福井県嶺北~石川県の沿岸を北上すると予想するものもあります。台風が北陸地方を通過した場合は2022年の台風14号以来約2年ぶりとなります。

福井・石川では、台風接近前の27日から高潮に警戒が必要です。28日~29日は各地で警報級の暴風や高波・高潮のおそれがあります。また、28日は台風本体の発達した雨雲がかかるため、警報級の大雨となるおそれがあります。現段階の予想で台風が予報円の中心~やや東を通った場合、過去に似たコースを取ったのが2018年の台風21号になります。この台風は、9月4日正午頃、「非常に強い」勢力で徳島県南部に上陸し、その後、近畿地方を縦断し、若狭湾から福井県嶺北地方~石川県の沿岸沿いを北上しました。北陸地方への最接近時の気圧は960hPa~970hPa、中心付近の最大風速は35~40m/sで「強い」勢力を維持したまま北陸地方を直撃しました。北陸地方でも、南寄りの暴風が吹き荒れ、最大瞬間風速は金沢で44.3m/s、敦賀で47.

今回の台風10号も暴風域を伴いながら北陸地方に接近し、北陸地方の多くの所では台風の東側のエリアに入る予想ですので、南寄りの暴風に警戒が必要です。また、北陸地方は2018年の台風21号が通過した時期と同様、ナシやリンゴなど果実の収穫期~収穫前となっています。さらにコシヒカリなどコメの収穫直前の所も多くなっています。暴風による果実の落果や稲の倒伏のおそれがありますので、早めの対策を行って下さい。台風などにより、気圧が大きく低下すると、1ヘクトパスカルあたり海面を1㎝吸い上げる力が働きます。これを「吸い上げ効果」といいます。台風や発達した低気圧の接近、上陸に伴って短時間のうちに急激に潮位が上昇し、海水が海岸堤防等を超えると一気に浸水します。高波が加わるとさらに浸水の危険が増します。さらに、満潮時刻と台風の接近時刻が重なる場合は特に注意が必要です。

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