台風7号 16日~17日に北陸に最接近 お盆の交通機関に影響おそれ(気象予報士 和田 玲央奈 2024年08月13日)

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台風7号 16日~17日に北陸に最接近 お盆の交通機関に影響おそれ(気象予報士 和田 玲央奈 2024年08月13日)
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台風7号は、本州の南の海上の海面水温の高い領域を北上し、暴風域を伴いながら東日本にかなり接近または上陸するおそれがあります。北陸地方への最接近は16日(金)~17日(土)となり、お盆の交通機関に影響するおそれが高くなっています。帰省やレジャー・屋外のイベントの予定の方は、最新の台風情報を確認し、計画変更や代替ルートの検討を含めて柔軟な計画を立ててください。

予報円の中心を通った場合、北陸地方への最接近は16日午後~17日午前となるでしょう。ただ、現段階では台風のスピード・コースともにまだ幅のある状態で、16日~17日は台風の影響があると考えた方がよさそうです。

図は、台風7号の暴風域に入る確率を示したもので、北陸地方は新潟・富山を中心に黄色の領域=暴風域に入る確率が5~30%の領域が掛かっています。台風7号は北陸地方の東側を北上するため、北寄りの風が強まるおそれがあります。図は、日本の予測モデルの17日午前0時の降水量や風の予想を示したものです。予報円の中心よりやや西側を北上する予想で、東日本付近に上陸し、北陸地方にもかなり接近する予想となっています。北陸地方でも北寄りの風が強まり、沿岸部では波が高くなるでしょう。新潟を中心に雨量が多くなるおそれもあります。 また、今回はお盆のUターンラッシュの時期と重なっています。仮に予報円の中心付近や東寄りを通った場合でも、首都圏方面など交通機関に大きな影響が出そうで、北陸地方でも各交通機関、特に鉄道などのダイヤが大きく乱れるおそれがあります。常に最新の台風情報を確認し、移動予定日の変更や代替路線の検討などを行ってください。台風7号は、北陸地方の東側を北上する可能性が高くなっています。この場合、台風の中心付近の発達した雨雲は主に太平洋側にかかることとなりますが、北陸地方でも山間部を中心に発達した雨雲が掛かりやすく、雨量が多くなる傾向があります。過去には平地での雨量は少なかったものの、太平洋側の地方に接する山間部で雨量が多くなったため、これらの方面に水源をもつ河川が増水・氾濫を起こしたこともありました。

また、台風は反時計廻りの渦を持っていますので、北陸地方では北寄りの風が強まることとなります。北陸地方にとっては海から直接風が入る方向となりますので、沿岸部を中心に風が強まりやすくなります。また、波も高くなり、台風の接近と満潮の時刻が重なると高潮のおそれもあります。台風7号は、このあと発達しながら日本の南の海上を北上し、あまり勢力が衰えずに本州付近に上陸するおそれがあります。図は、8月11日時点の日本周辺の海面水温となりますが、台風が発達する条件の一つである「海面水温27℃以上」の領域が北日本にまで広がっています。このため、台風の勢力が維持された状態で陸地に近づいてくるおそれがあります。今回の台風はお盆のUターンラッシュの時期と重なっているため、車で移動を予定されている方も多いと思います。北陸地方でも沿岸部を中心に風が強まるおそれがあることから、海岸沿いでは車の運転に注意が必要です。また、トンネルの出入り口や橋の上なども局地的に風が強まりやすくなります。

北陸地方を走る高速道路は、沿岸部を通る区間も多く、さらに新潟・富山県境付近の親不知周辺など、山が海岸に迫っており、上述のような注意箇所が連続する区間もあります。速度規制や通行止めなど、交通情報をよく確認し、通過する際はハンドルをしっかりと持ち、スピードを落として運転することが大切となります。

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