政界の裏の裏まで情報を集める「地獄耳」コラム。政府や北海道が大きなイベントとする7日の「北方領土の日」。ところが7日は首相・石破茂は日米首脳会談でワシントンに滞在しており、北方領土返還要求全国大会に出席できなかった。この際、原子力発電環境整備機構(NUMO)が都内で1月23日に開催した原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場決定に向け国とNUMOが開いた説明会で、経産省・資源エネルギー庁放射性廃棄物対策課長・横手広樹氏が「北方四島に最終処分場を建設するのであれば魅力的な提案だ」と発言、NUMO理事・植田昌俊氏も「一石三鳥四鳥」と発言し、大騒ぎとなった。
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラムです。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。 ★政府や北海道が大きなイベントとする7日の「 北方領土 の日」。1855年の2月7日に日魯通好条約が調印されたことから 北方領土 返還要求運動の全国的な盛り上がりを図るために80年11月に衆参両院で可決、設定された。毎年東京で「 北方領土 返還要求全国大会」が開かれる。ところが7日は首相・ 石破茂 は日米首脳会談でワシントンだ。「返還要求全国大会に出席できない首相にとってはこの陳謝は本当に迷惑な話だ」(官邸筋)。
★事の次第はこうだ。原子力発電環境整備機構(NUMO)が都内で1月23日に開催した、原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場決定に向け国とNUMOが開いた説明会で「北方四島に最終処分場を建設しては」との出席者の問いに経産省・資源エネルギー庁放射性廃棄物対策課長・横手広樹が「実現するのであれば魅力的な提案だ」と発言、NUMO理事・植田昌俊も「一石三鳥四鳥」と発言したもの。29日には2人は釧路市内で説明会を開き謝罪した。31日には経産相・武藤容治が会見で「職員やNUMO幹部の発言については本当にまったく配慮に欠ける軽率な発言であった」と発言。そして2月3日の衆院予算委員会で野党から問われた首相は「話になりません。大変申し訳ございません。このようなことは絶対にあってはならないことで、発言がいかなる意図であったか分からないが、緩みとかおごりとか思い上がりとか、そういうものがあったということだと思っている。政府の責任者として深くおわび申し上げる。大変申し訳ございません」と強い言葉を使いながら謝罪した。 ★核のゴミの処分が決まらず困っている経産省やNUMOにとって北方領土とはどんな位置づけなのか。北方領土返還は元首相・安倍晋三とロシア大統領ウラジーミル・プーチンが数十回もの会談を続けたが解決どころか暗礁に乗り上げた。「一石三鳥四鳥」にはどんなメリットのあるプランが含まれていたのか。それが原発担当者の本音なのか。当事者や首相の謝罪で終わらせる話ではない。(K)※敬称
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