決算シーズンが15日で終了する。3月期企業の決算は、今期の業績予想の他、配当政策、自社株買いの実施など株式価値向上策や株主還元策の方針が示されたかどうかが、今後...
決算シーズンが15日で終了する。3月期企業の決算は、今期の業績予想の他、配当政策、自社株買いの実施など株式価値向上策や株主還元策の方針が示されたかどうかが、今後の株価の方向性を決めてくる。今回の9月期決算の中でも、9日の業績発表を前とした7日に通期業績の上方修正を発表した、東証プライムの「エムティーアイ」(9438)の業績急回復が注目されてきそうだ。 会社側が7日に発表した今9月期連結業績予想では売上高を前回予想と同額の270億円(前期比0・7%増)に据え置いたものの、営業利益は前回予想から8億円増額の18億円(同6倍)、経常利益は8億5000万円増額の22億5000万円(同4・9倍)、当期利益は4億1000万円増額の17億5000万円(同2・3倍)にそれぞれ引き上げ。2021年9月期に迫る利益水準と、実に8期ぶりの営業増益に転じる見通しだ。 エムティーアイは、コンテンツ、ヘルスケア、学校DX(デジタルトランスフォーメーション)、その他(AI・DX支援、法人向けソリューション)事業を展開。国内最大級の有料会員数を持つが、変化率を伴った利益回復の原動力となるのは、注力してきたヘルスケア事業と学校DX事業だ。 同社はヘルスケア事業で母子手帳アプリ「母子モ」を看板サービスに持つ。昨年1月から妊婦・子育て家庭を対象にスタートした政府の支援サービス「伴走型相談支援」が政策として推進され、「母子モ」と連携する子育てDXサービスを導入する自治体が増加傾向にある。 民間有識者による「人口戦略会議」が4月に、全体の4割に当たる744の自治体において2050年までに20代から30代の女性が半減し、最終的に消滅する可能性があるとしたショッキングな分析結果を発表。自治体は子育て支援をより強化する必要性に迫られていることが追い風となっている。 一方、学校DX事業は、連結子会社が学校法人向けに開発・提供しているクラウド型校務支援システムが、累計導入学校数で500校超に拡大している。出欠管理や成績管理、事務管理など多用な校務を行う教師の業務負担を軽減する他、保護者への連絡や成績参照などが可能で、学校の導入意欲が高い状態が続いている。この他、セキュリティー関連アプリやオリジナルコミック事業も好調。業績上方修正を受けて株価は3月の年初来高値を更新したが、株価水準は700円台と値頃感は十分で、4年ぶりの4ケタ相場が期待される。.
決算シーズンが15日で終了する。3月期企業の決算は、今期の業績予想の他、配当政策、自社株買いの実施など株式価値向上策や株主還元策の方針が示されたかどうかが、今後の株価の方向性を決めてくる。今回の9月期決算の中でも、9日の業績発表を前とした7日に通期業績の上方修正を発表した、東証プライムの「エムティーアイ」(9438)の業績急回復が注目されてきそうだ。 会社側が7日に発表した今9月期連結業績予想では売上高を前回予想と同額の270億円(前期比0・7%増)に据え置いたものの、営業利益は前回予想から8億円増額の18億円(同6倍)、経常利益は8億5000万円増額の22億5000万円(同4・9倍)、当期利益は4億1000万円増額の17億5000万円(同2・3倍)にそれぞれ引き上げ。2021年9月期に迫る利益水準と、実に8期ぶりの営業増益に転じる見通しだ。 エムティーアイは、コンテンツ、ヘルスケア、学校DX(デジタルトランスフォーメーション)、その他(AI・DX支援、法人向けソリューション)事業を展開。国内最大級の有料会員数を持つが、変化率を伴った利益回復の原動力となるのは、注力してきたヘルスケア事業と学校DX事業だ。 同社はヘルスケア事業で母子手帳アプリ「母子モ」を看板サービスに持つ。昨年1月から妊婦・子育て家庭を対象にスタートした政府の支援サービス「伴走型相談支援」が政策として推進され、「母子モ」と連携する子育てDXサービスを導入する自治体が増加傾向にある。 民間有識者による「人口戦略会議」が4月に、全体の4割に当たる744の自治体において2050年までに20代から30代の女性が半減し、最終的に消滅する可能性があるとしたショッキングな分析結果を発表。自治体は子育て支援をより強化する必要性に迫られていることが追い風となっている。 一方、学校DX事業は、連結子会社が学校法人向けに開発・提供しているクラウド型校務支援システムが、累計導入学校数で500校超に拡大している。出欠管理や成績管理、事務管理など多用な校務を行う教師の業務負担を軽減する他、保護者への連絡や成績参照などが可能で、学校の導入意欲が高い状態が続いている。この他、セキュリティー関連アプリやオリジナルコミック事業も好調。業績上方修正を受けて株価は3月の年初来高値を更新したが、株価水準は700円台と値頃感は十分で、4年ぶりの4ケタ相場が期待される。
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