互いをリスペクトする津田健次郎と宝生和英が朗読×能でぶつかり合う「夜能『道成寺』」 - ステージナタリー 特集・インタビュー

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互いをリスペクトする津田健次郎と宝生和英が朗読×能でぶつかり合う「夜能『道成寺』」 - ステージナタリー 特集・インタビュー
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6月11日生まれ、大阪府出身。アニメ、洋画吹替、ナレーターなどの声優業、舞台や映像の俳優業を中心に、映像監督や作品プロデュースなど幅広く活動している。主なアニメの出演は「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の海馬瀬人役、「呪術廻戦」の七海建人役、洋画吹替は「スター・ウォーズ」シリーズのカイロ・レン役など多数。2019年に映画初監督作「ドキュメンターテイメント AD-LIVE」が公開され、2021年にはWOWOW「アクターズ・ショート・フィルム」にて監督・脚本作「GET SET...

非常に難しい舞です。一方、鐘入りというのは、鐘後見が鐘をつり上げている縄を離すタイミングでシテが鐘に飛び込むのですが、息が合わないと大けがをするリスクがあります。「道成寺」は能楽師として、ある程度慣れて、恐怖心がなくなった状態でないと挑戦できない曲ではありますね。──その「道成寺」が、朗読と能で楽しめる今回の公演では、朗読の脚本を長田育恵さんが書き下ろします。長田さんは、これまで津田さんが「夜能」で読まれてきた「生田敦盛」(2020年)、「小鍛冶」(2022年)の脚本も担当されました。三者三様でみんな追い込まれるんですね(笑)。台本はこれからいただくので、どのようなものを読むことになるのかと楽しみにしています。古典を現代語訳するときは、普通に書く台本とは感覚が違うと思うんです。「夜能」では、能の原文が持つ良さを損なわずに、作家性を乗せつつ、朗読としてのわかりやすさを実際に能を観る前に伝えるという役目があって、いくつもの課題が長田さんにのしかかってくる。でも、毎回それを軽々と超えて、豊かな世界を表現してくださっているなと思います。「夜能」に限らず、長田さんの脚本では、世界観を壊さないよう

非常に難しい舞です。一方、鐘入りというのは、鐘後見が鐘をつり上げている縄を離すタイミングでシテが鐘に飛び込むのですが、息が合わないと大けがをするリスクがあります。「道成寺」は能楽師として、ある程度慣れて、恐怖心がなくなった状態でないと挑戦できない曲ではありますね。──その「道成寺」が、朗読と能で楽しめる今回の公演では、朗読の脚本を長田育恵さんが書き下ろします。長田さんは、これまで津田さんが「夜能」で読まれてきた「生田敦盛」(2020年)、「小鍛冶」(2022年)の脚本も担当されました。三者三様でみんな追い込まれるんですね(笑)。台本はこれからいただくので、どのようなものを読むことになるのかと楽しみにしています。古典を現代語訳するときは、普通に書く台本とは感覚が違うと思うんです。「夜能」では、能の原文が持つ良さを損なわずに、作家性を乗せつつ、朗読としてのわかりやすさを実際に能を観る前に伝えるという役目があって、いくつもの課題が長田さんにのしかかってくる。でも、毎回それを軽々と超えて、豊かな世界を表現してくださっているなと思います。「夜能」に限らず、長田さんの脚本では、世界観を壊さないように絶妙なバランスが取られていると感じます。能のようにわかりにくいものを表現するときに、難しい言葉選びもしなければ、曲解してわかりやすく書き込みすぎることもない。津田さんの表現力の賜物でもありますが、「小鍛冶」では三条小鍛冶宗近が小狐丸を鍛え上げたときに、煙立つ真剣が目に浮かぶようでしたし、「生田敦盛」では子供と幽霊の平敦盛がもやにかかって引き離されていく場面で緊張から緩和に移行する臨場感があって、サウナから出たあとのように“ととのう”感覚がありました。僕が津田さんのことを最初に知ったのは、舞台「マグダラなマリア」(編集注:2008年の初演より上演が重ねられたシリーズ。津田は娼館で働くやり手のグレイスを演じた)でしたが、テレビアニメ「TIGER & BUNNY」のネイサン・シーモア(ファイヤーエンブレム)役しかり、津田さんの、妖艶さと怖さが表裏一体となる女性の表現はピカイチ。「道成寺」もハマるはずだと期待しています。ハードルが上がってる(笑)。でも、「道成寺」は有名なので、周りのリアクションも大きかったです。どう演じるかはまだ想像でしかありませんが、古典には、執着心や思いの強さといった“純度の高さ”が死に至らせるという美しさがあると思っていて。もちろん現代劇にもある要素ですが、古典のほうがより色濃く、故に物語の幹を太くしている。それは、今より自然が近くにある世界で、木や水や空気、暗闇などが夢と現の境目をあいまいにさせていたからで、“世界観の濃さ”が、人と人との結びつきにもあったのだろうと思います。そこがヒントになるような気がしていますね。「道成寺」を勤めるには技術と体力が必要で、多い人でも生涯で3回程度と、あまり回数をこなせない曲なのですが、私はありがたいことに皆様からオファーをいただき、今回、10回目を勤めさせていただきます。その記念として、探し出してきた替ノ型(編集注:普通と違う型で勤めること)と、宝生家五代目による口伝の型をミックスしてやってみようと考えています。

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