国内メーカーにとっても欧州車のスカニアには参考にすべき点が多い。それは突き詰めれば、トラックドライバー本位か否かということになるのだが、実際のスカニアの評価はどうなのか。仕事でスカニアに乗る現役ドライバーに新型モデルをレポートしてもらった。
4t程度の軽い荷物での運行ならリッター5.0kmをたたき出し、もはや国産の中型トラックに相当する低燃費である。決してEVや水素カーといった最先端のエコカーではないが、近年大きく取り上げられている環境対策、CO2削減やSDGsにも少なからず貢献するのではないだろうか。ギア比がハイギアード化されたことも燃費向上に寄与している。80km/h・12速での回転数は、旧型が1250回転、新型で1000回転ほどである。新型の12速は、旧型に13速が付いているようなものである。
旧型では高速道路の多少の坂道は12速に入ったまま力強く走破したものの、新型では11/12速間の行ったり来たりを繰り返す。もちろん、これらはAMTで自動的に行なわれる。しかし、トラックがGPS連動で地形の上り下りを予測しているわけではないので、多少ギクシャクすることもある。 そうした時は、変速を「A」(オート)から「M」(マニュアル)に切り替えることも可能。インパネ上に瞬間燃費表示させると、概ねリッター4km/hは平地、それ以下は上り坂である。上り坂で11速に落とすことで、エンジンにかかる負荷を抑え、寿命を伸ばすことにもつながるだろう。足回りは、冒頭でも触れた通り大きく改善され、もはや乗用車のような乗り心地を実現している。トラクタは旧型時代から総輪エアサスが選択できる。ヘッド単体での走行は車種本来の使用方法ではないが、このような場合に轍のある荒れた路面を通過しても、旧型のよう激しいバンプはなく滑らかである。
日本 最新ニュース, 日本 見出し
Similar News:他のニュース ソースから収集した、これに似たニュース記事を読むこともできます。
今までになかった技術やコンセプトが日本から!! 自動車史に名を残す革新的なクルマたち - 自動車情報誌「ベストカー」100年以上前に自動車が生み出されて以来、いまなお各メーカーがしのぎを削り、新たなクルマ、新技術を開発し続けている自動車業界。ここでは、日本車に絞り、「革命」「維新」を遂げたクルマやエンジンなどの技術を紹介。どこが偉業だったのか、解説していく。
続きを読む »
いすゞ 日野もがんばってます! アメリカの日常を支える多彩な小・中型の特装車たち - 自動車情報誌「ベストカー」日本ではある用途のための装置などを備えた自動車を「特装車」と呼びます。今回はいすゞ自動車 日野自動車のモデルも活躍中! アメリカの日常を支える小中型の特装車たちをご紹介。 トレーラー トレーラ トラック フルロード いすゞ 日野自動車 シボレー
続きを読む »
ノート/ノート オーラ/ノート オーラNISMOを一部仕様向上 今秋発売! - 自動車情報誌「ベストカー」2022/08/22 日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:内田 誠)は、22日、「ノート」と「ノート オーラ」、 「ノート オーラNISMO」を一部仕様向上し、今秋より全国一斉に発売すると発表しました。 ノート …
続きを読む »
新型クラウン「スポーツ」に期待!! いま世界の最激戦区スポーツSUVのライバルたち - 自動車情報誌「ベストカー」4つのバリエーションで登場した新型「クラウン」。発売開始は今秋のクロスオーバーからだが、続いて登場する可能性が高いと思われるのが、クーペSUVスタイルの「スポーツ」だ。そのスペックを見つつ、想定されるクーペSUVのライバルをチェックしよう。
続きを読む »