プレミアムBEVの理想を体現した一台。ロールス・ロイス初のBEV「スペクター」の走りに触れた。

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プレミアムBEVの理想を体現した一台。ロールス・ロイス初のBEV「スペクター」の走りに触れた。
ロールス・ロイスインプレッション
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ロールス・ロイスが世に問うた、電気のみで走るラグジュアリーカー「スペクター」。英国の老舗が放つ初のBEV(電気自動車)は、確かにロールスでありながら、過去のロールスを超越した一台となっていた。プレミアムBEVの指極星ともいうべきその仕上がりを報告する。

長いことクルマの記事を書く仕事を続けてきたなかで、「このクルマはもう触らないほうがいいかも」と自ら試乗機会の封印を考えた銘柄がいくつかあった。なかでも印象深いのは、2002年に幾度か乗る機会のあった「フェラーリ・エンツォ」だ。

最初の機会では「F40」や「F50」の時価を軽く上回る8000万円という値札の圧と、それまでのV12とはパワーの乗りや吹け上がりのまるで違う「F140」系ユニットのまばゆさに驚くいっぽうで、なにかそれまでのクルマとは異なる安定感に、きつねにつままれたような気持ちになった。 次いで乗った機会には、ハンドリングの次元がそれまでのどんなスポーツカーとも異なることをまじまじと実感させられる。踏めば踏むほど、タイヤの限界をうかがわせないほど路面に張り付いていく。全身で空力を形状化すれば、市販車でもこれほどのダウンフォースが得られるということを、一介のライター風情が身をもって知ったのがこの時だった。市販車という枠の中での、自分が知るものとの乖離(かいり)に戸惑う。安定させるためには踏むしかない、その魔性を思うがままにむさぼると、もうほかのクルマの動きを平準的に比較検討することができなくなってしまうのではないか。しまいには自分の物差しがぶっ飛んでしまうような、そういう恐怖が先に立った。

その後、幸いなのかエンツォの試乗機会はなかったが、5年後には同様の感触を思い出させるクルマが現れた。アウトバーンでの300km/hを日常化するそれは、R35型「日産GT-R」だ。あのエンツォの衝撃を、10分の1の値札でものにする。これぞ技術による前進、民の勝利なのかもしれない。が、たとえそうであったとしても、先達(せんだつ)への畏敬は永遠だ。 前置きが少々長くなってしまったのは、今、あのときエンツォに覚えたのと同じように畏敬を抱かせ、そして距離を置きたくなるような恐怖を感じるクルマが現れたからだ。自ら化け物と名乗るロールス・ロイス・スペクターのことを説明するには、ブランドの精神である内外装の設(しつら)えをスキップするわけにはいかない。が、このクルマのもたらす怖さは、間違いなくその走りにある。

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