最後の共演作『バーン・アフター・リーディング』から16年。ハリウッドを代表する2大スターのダブル主演映画が、今年9月ついに全米公開される。
ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーは、ピーナッツバターとジャムのようなものである。それぞれどちらかを選べば間違いないし、あらゆる家庭の定番であり、朝のトーストの味を格上げしてくれる。しかし、本当のマジックが起きるのはそのふたつが組み合わさったときだ。コーエン兄弟の『バーン・アフター・リーディング』や、『オーシャンズ』シリーズが大ヒットを記録したのは、ふたりの顔合わせのおかげなのである。 そんなダイナマイト・デュオを16年ぶりに再会させたのが、『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』のジョン・ワッツ監督による新作アクションコメディ『Wolfs』（原題）だ。公開されたばかりの公式予告編を見る限り、物語の中心となるのは初老の“フィクサー”であるふたりの男である（フィクサーとは、『パルプ・フィクション』のハーヴェイ・カイテルのように、殺人現場を片付けたり、その他の汚れ仕事をする人たちのことだ）。それぞれ一匹狼として活動してきた彼らは、ある事件をきっかけに嫌々ながらもチームを組むことになる。...
ブラッド・ピットとジョージ・クルーニーは、ピーナッツバターとジャムのようなものである。それぞれどちらかを選べば間違いないし、あらゆる家庭の定番であり、朝のトーストの味を格上げしてくれる。しかし、本当のマジックが起きるのはそのふたつが組み合わさったときだ。コーエン兄弟の『バーン・アフター・リーディング』や、『オーシャンズ』シリーズが大ヒットを記録したのは、ふたりの顔合わせのおかげなのである。 そんなダイナマイト・デュオを16年ぶりに再会させたのが、『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』のジョン・ワッツ監督による新作アクションコメディ『Wolfs』（原題）だ。公開されたばかりの公式予告編を見る限り、物語の中心となるのは初老の“フィクサー”であるふたりの男である（フィクサーとは、『パルプ・フィクション』のハーヴェイ・カイテルのように、殺人現場を片付けたり、その他の汚れ仕事をする人たちのことだ）。それぞれ一匹狼として活動してきた彼らは、ある事件をきっかけに嫌々ながらもチームを組むことになる。 本作には『ユーフォリア/EUPHORIA』のオースティン・エイブラムスも出演している。予告編でエイブラムスは、パンツ一丁で突進してくる車の上をバク転している。本編の公開が待ちきれないじゃないか！（ところで、本作のタイトルはなぜ『Wolves』ではなく『Wolfs』と、スペルが間違っているのだろうか？） 『Wolfs』について、現時点でわかっていることは以下の通りだ。 予告編は観られる？ 公式トレーラーは5月29日に公開された。 このトレーラーから伝わる雰囲気は、1980年代のバディムービーの感じに近い。そこに2000年代の ハリウッド を盛り上げたピットとクルーニーのスターパワーがちりばめられ、エレクトリックな犯罪コメディに仕上がっているようだ。そこには紛れもない“ダッドムービー”（オヤジ向け映画）の空気が感じられるが、実際には誰もが楽しめる内容になっているのは違いない。 公式トレーラーはこちら： クルーニーとピット以外の出演者は？ この映画は、クルーニーとピットの2大スター映画であり、主役はあくまでもこのふたりである。クルーニーのスモークハウス・プロダクションズとピットのプランBエンターテインメントというそれぞれの製作会社を通して、ふたりとも本作のプロデュースに関わっている。 焦点が当てられているのはこのスーパー・デュオかもしれないが、彼らの相手役を射止めたオースティン・エイブラムスにも注目だ。「Deadline」によると、スターへの階段が確約されたこの“第3の主役”は、 ハリウッド の若手俳優たちがこぞって競い合う、最もホットな仕事のひとつとなっていたという。ワッツとアップルの幹部は莫大な数の俳優たちと面談し、関係者は最終的にエイブラムスが「2度の面接で監督とアップルを圧倒した」と語っている。 『Wolfs』の公開日は？ トレーラーによると、本作の全米公開日は2024年9月20日。彼らは明らかに自信を感じているようで、クルーニーはすでに続編の話が持ち上がっていると、昨年「Deadline」に語っている。1作目が良い出来であることを祈りつつ、公開を楽しみに待とう。 From British GQ by Lucy Ford and Jack King Translated and Adapted by Yuzuru Todayama
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