ドイツ銀行の４－６月（第２四半期）は、４年ぶりの赤字となった。トレーディングの鈍化に加え、リテール部門ポストバンクの過去からの問題に絡む費用を計上した。
トレーディング低迷に加え、以前から発表していたポストバンク関連の訴訟引当金13億ユーロ（約2200億円）を計上し、株主帰属損益は１億4300万ユーロの赤字となった。
ポストバンク関連の引当金によってドイツ銀が今年２回目の自社株買いを実施できるかどうかが疑問視されるが、クリスティアン・ゼービング最高経営責任者（ＣＥＯ）は80億ユーロを株主に還元するという中期的な約束をあらためて示した。 コーポレートバンク部門と、リテール事業とウェルス事業を統合したプライベートバンク部門の収入は、金利上昇の追い風が弱まり共に減少した。資産運用事業の収入は７％増加し、貸し付けとトレーディングからの収入の落ち込みを一部打ち消した。 Ｍ＆Ａ（企業の合併・買収）や株式・債券発行の助言業務の収入は約２倍の５億8500万ユーロとなり、投資銀行全体の業績を10％押し上げた。ゼービングＣＥＯは昨年、手数料収入を増やすために英ヌミスを買収しアドバイザリー事業を強化した。
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