日経電子版「Think!」は、各界のエキスパートが注目ニュースにひとこと解説を投稿する機能です。4月5日〜12日の記事では、UBS証券シニアアナリスト/コンシューマー・セクター ジャパン・ヘッドの風早隆弘さんが「セブン、イトーヨーカ堂株を一部売却へ」を読み解きました。このほか「円34年ぶり153円台、米株は急落」「日本人2人とトヨタ車、月面へ」といったテーマの記事に投稿が寄せられました。振り返っ
韓国総選挙（一院制の国会議員選）は11日午前、開票作業が終了した。最大野党「共に民主党」は過半数を上回る議席を獲得し、少数与党「国民の力」は現有議席割れとなった。尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の求心力低下は避けられず、対日関係改善を進めた推進力にブレーキがかかる可能性もある。国民生活が厳しい折に労働改革や医療改革を迫られた尹錫悦政権の運の悪さはありますが、手術型改革には政治的な熱狂という麻酔やバラマキという栄養補給も必要。「グローバルコリア」、「創造経済」そして「所得主導型成長」と、歴代政権には保守・進歩を問わず看板成長戦略があり、なかったのはこの政権だけです。正攻法でやるから痛みは我慢しろ、では支持は得にくいでしょう。政策選択選挙ができず、貴重な政治資源を中傷合戦に使い尽くしたツケは構造的困難に直面する韓国経済にとって、非常に大きなものになるでしょう。政治は妥協の連続、政治に100%を期待し、今度は100%絶望するサイクルを繰り返すツケが回ってきています。バイデン米大統領は10日（日本時間11日未明）、日米首脳会談後の共同記者会見で日米同盟について「防衛的なものだ」と述べた。軍事力
韓国総選挙（一院制の国会議員選）は11日午前、開票作業が終了した。最大野党「共に民主党」は過半数を上回る議席を獲得し、少数与党「国民の力」は現有議席割れとなった。尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領の求心力低下は避けられず、対日関係改善を進めた推進力にブレーキがかかる可能性もある。国民生活が厳しい折に労働改革や医療改革を迫られた尹錫悦政権の運の悪さはありますが、手術型改革には政治的な熱狂という麻酔やバラマキという栄養補給も必要。「グローバルコリア」、「創造経済」そして「所得主導型成長」と、歴代政権には保守・進歩を問わず看板成長戦略があり、なかったのはこの政権だけです。正攻法でやるから痛みは我慢しろ、では支持は得にくいでしょう。政策選択選挙ができず、貴重な政治資源を中傷合戦に使い尽くしたツケは構造的困難に直面する韓国経済にとって、非常に大きなものになるでしょう。政治は妥協の連続、政治に100%を期待し、今度は100%絶望するサイクルを繰り返すツケが回ってきています。バイデン米大統領は10日（日本時間11日未明）、日米首脳会談後の共同記者会見で日米同盟について「防衛的なものだ」と述べた。軍事力を増強する中国などへの抑止に軸足を置く姿勢を明確にした。防衛協力の体制は日米同盟が発足以来、最も重要な強化になると打ち出した。今回の日米共同声明は明らかに日米同盟の「制度化」を目指すものである。選挙結果に影響されない日米同盟関係の構築に向けて進化させたという点において、今回の首脳会談の意義は大きい。他方、より大きな視座から日米首脳会談を捉える必要もある。AUKUSと日本の協力の可能性が議論されている中で、日米フィリピンの初首脳会談が行われ、日米豪比による初の訓練が南シナ海で実施された。その一方で、このタイミングにロシアのラブロフ外相が訪中し、中国と「double counteracting」で合意している。米中対立は言うまでもなくエスカレートしている。今回の首脳会談で日本の担っている役割はますます大きくなった。
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