コロナ禍、動物たちにどんな変化?…サファリパーク園長に聞いた 社会
「2019年と比べ、来園者数は7月末現在で7割まで戻った。20年は県の要請で4月23日から5月17日まで一時休園し、通年で6割にとどまった。大型連休も重なり痛手だった。施設は休んでも、動物の餌代や施設の維持費はかかる。スマトラゾウやトラ、ライオン、フラミンゴ、エミューなど約100種類約1000頭羽の動物がいて、少なくとも年間約6000万円は必要だ。入場料の減収分をクラウドファンディング(CF)による寄付で募ることにした」「『命を守る』をテーマに掲げ昨年7月、1000万円を目標に募集したら9日間で達成した。そこで4000万円に目標を上げて募集を続け、9月15日までに3656万6580円が集まった。支援者数は3476人。うれしかったのは、幼稚園や小学校の頃に遠足などで来園した時の思い出を、メッセージに添えて激励してくれたことだ。19年7月にサファリの経営母体が変わり『前向きにやってみろ』と励ましてくれていた。とても心強かった」「これまでの繁忙期は約4キロのコースで渋滞も起き、草食動物は長い車列に落ち着かない様子だったが、渋滞がなくなってのんびりするようになった。じっくりと観察するには良い機会だ。給餌の際は動物間で力の差も現れる。強い動物から順に餌場に集まってくる。親子関係も見ていて楽しい。飼育員たちがインターネットに動物の画像を掲載していて好評だが、できることなら現地に足を運び楽しんでほしい」「5月に千葉県市原市の動物園で、体調を崩したアジアゾウ6頭の治療を行った。その時、助言してくれたのはタイ・チェンマイ大学の獣医師だった。多くのゾウがいるタイに10年通い、人脈を築いてきた結果だ。学生の頃から大型動物に興味があり、獣医師を志した。ゾウやサイの国際会議にも5、6回は参加して学んできた」「飼育環境を野生にできるだけ近づけ、健康を維持する『動物エンリッチメント』はぜひともやりたい。動物が餌を探して歩き回るような仕掛けをつくりたい。資金も必要になるが、CFならば新たな夢が描けるのではないだろうか」(聞き手・吉田尚司).
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